「起こりそうな危機」を想像しておく

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近所を歩いているとき、いきなり目の前に
「刑事ドラマで観たような光景」が
広がっていました。

警視庁が黄色いテープで囲った
「KEEP OUT」の区域……。

あまりにもあからさまですが、
別に猟奇殺人事件が起こったわけではありません。

よく見ると、向こう側の駐車場、
壁が崩れていますね。

先日の強風や大雨の影響だったのか、
あるいはアクセルとブレーキの踏み違いなどで、
勢いよくバックした車がぶつかったのか。

壊れたブロック塀は下の歩道に落ち、
歩行者が危険に晒されてしまったわけです。
そのとき歩いている人はいなかったのだろうか?
状況を想像すると、かなり怖いですよね。

頻繁に通るここ。
確かもともとは古い家があったと思いますが、
解体されてからパーキングになったものの、
あまり整備もされずに残っていました。

それでなんか、あの場所、
「自分は車を停めたくはないなあ〜」とは
思っていたものです。

よく、「虫の知らせ」と
呼ばれるものがあります。

あの飛行機、「乗りたくないな」と
フライトを拒否したら、事故で墜落したり。
今日はあっちの道を通りたくないなと、
帰りにいつもの大通りを避けたら、
そっちの道で大事故があったり……。

まるで超能力のように言われるのですが、
科学的には
「潜在意識の中で、危険を察知していた」から
起こる危険信号とされます。

たとえば、飛行機の乗客に、
偶然、いかにもテロを起こしそうな、
怪しい外国人が数人いるのを
無意識に発見していたり。

あるいは普段通っている道の大きな工事現場で、
作業員たちがだるそうに手を抜きながら、
仕事をしているのを目がとらえていたり。

そのときに危険を察知していなくても、
無意識にそんな情報を脳が、
「飛行機を避けるべき」とか、
「工事現場のある道を避けるべき」という
判断を下し、虫の知らせにつながる……。
そういうことなのだと思います。

逆にいえば、「起こりえそうな事態」への
イメージが少ない人には、
虫の知らせも起こりえない。

ならば普段から
「ここの壁、崩れたら怖いな」なんてことは、
想像しておいたほうが、
察知能力は高まるわけですね。

いつどこで危険な事態が起こるかわからない。
普段通る場所でも、
イメージしておくことは大切なのかもしれません。

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