記憶にとどめたい「空の日」
- 2023/9/20
- できる人研究所
「海の日」と「山の日」は、
現在、日本の休日になっています。
その流れだと、
この日もいつか休日になるのだろうか?
9月20日は、国土交通省が定める
「空の日」なのだそうです。
さまざまな航空イベントも行なわれるという
「空の日」。
なぜ、それが9月20日なのかといえば、
山田猪三郎さん、
という方が関連しているとのこと。
日本における「飛行船の父」とも呼べる方ですね。
ときは19世紀末から20世紀初頭。
世界は飛行船の開発競争を続けていました。
なんせ、ライト兄弟が飛行機を発明したのは、
1903年のこと。
その前の1850年代に飛行船は発明されたそうですが、
20世紀初めにはドイツのツェッペリン伯爵が、
これを運輸手段としても軍用手段としても実用化します。
当時、日本は日露戦争に勝利し、
欧米に並ぶ強国になろうと邁進していた頃。
だからいち早く空を制しようということで
和歌山出身のエンジニア、
山田猪三郎さんがパイオニアとして
これに着手したわけです。
そして開発された
「山田式1号」と名付けられた飛行船。
じつは20日でなく8日だったそうですが、
1910年に陸軍大尉が見守る中で飛行に成功します。
これが日本で初めて、
「人の作ったものが動力によって空を飛んだ日」に
なったわけです。
その1年後の9月17日に、
山田猪三郎さんは、
飛行船による東京周回にも成功します。
民間人も大勢見た、空を飛ぶ船。
「空の日」にはこちらが相応しいということで、
それに近い20日が、
のちに「空の日」に制定されたそうです。
残念ながら山田猪三郎さんが
50代で亡くなってしまったこと。
それに飛行機が全盛になったことで、
飛行船は段々と下火になってしまいます。
それでも私が子供の頃は、
宣伝用の飛行船がたくさん飛んでいましたが、
コストがかかりすぎることや、
航空規制の強化などで、
今はほとんど見なくなっているんですね。
ただ、最近は「エコな飛行手段」ということで、
開発に着手しているベンチャー企業が
多く存在しているとか。
確かに水素やヘリウムは見直されてますものね。
「大飛行船時代」がこれからやってくるなら、
かなりワクワクするかも。
ちなみに画像は、
「エアロベース」という会社で販売している
「山田式1号」の模型。
調べるとこの会社、格好いい歴史的な飛行機や
飛行船の模型をたくさん販売しています。
しかもアマゾンの通販で買える!
なので思わず衝動買いしてしまった(笑)
ぜひ気になる方は見てみてください→こちら