目下、FA宣言ののち
「一体どこの球団に行くか」の推測が、
毎日のようにニュースになっている大谷翔平選手ですが、
このニュースを聞いて本当に、
「すごい人だな」と感心しましたよね。
「野球やろうぜ!」というメッセージを込め、
日本全国のすべての小学校に、
大谷モデルのグローブを3つずつ
寄付するのだそうです。
契約金が750億とか900億だとか、
もう国家予算並みになると言われる大谷選手です。
そりゃあ太っ腹だと思うのですが、
それでも1回の寄付額を考えれば、
かなり破格です。
だいたいグローブの値段がどれくらいかといえば、
画像がアシックスの「大谷翔平モデル」ですが、
いちばん安いもので9875円。
およそ1万円ですね。
全国の小学校が2万くらいだそうですので、
そこにグローブ3つで3万円。
2万×3万で、つまり6億円!
日本の子どもたちの教育に6億円の寄付……。
そう考えると、単純な比較はできませんが、
YOSHIKIさんがウクライナ支援で寄付して
大絶賛されたのが1000万円。
世界一、二の収入を持つアスリート、メッシ選手が、
コロナ対策のために寄付した額が、1億2000万円。
それら皆、「すごいこと」なんですが、
大谷選手の太っ腹度が、いかに尋常レベルでないかが
想像できると思います。
理由の1つに、
まず大谷選手がお金に対して無頓着だ
……ということが大きいのでしょう。
ほとんど遊びにお金を使っていない
という話もありますし、
野球以外のことはあまり考えていない。
それで何百億の契約金といっても、
使いようがあまりないのかもしれません。
それでいて、おそらくは自分を育ててくれた
野球そのものへの感謝の気持ちが
非常に強いのでしょう。
日本に生まれ、野球部に入り、
皆に育てられ、何百億も稼ぐ選手になった。
ならば自分だって、
後継者を育てなければならない。
そのために何百億の
1パーセントに満たない額を寄付するのは、
安いものだという感じなのでしょうね。
選手生命がある限り、
寄付は続けるのでないかという気もします。
そんなふうに自分を育ててくれたのものへの
感謝を忘れない。
私たちも絶対に、忘れてはいけないことですね。
選手としての能力以上に、
この人間性を資産にできるわけです。
そりゃあFAでの値段は破格になりますよね。
来年は優勝を狙うチームに行ってほしいなと、
私自身は願っています。