自分の脳を、ときには疑ってみる!

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久しぶりに夏川が読んだ本の紹介です。
今、売れている本ですね。

『イエール大学集中講義 思考の穴』
(アン・ウーキョン著、ダイヤモンド社)
というもの。

著者はイエール大学の心理学の先生ですね。

この本で取り上げられいるのは、
人間の「思考クセ」です。

「誰かが楽器を演奏していたり、
ダンスをしていたりする動画を見ると、
つい、『自分にもできるのでは』と考えてしまう」

「何か悪いことがあると、つい、
『自分の〇〇がいけなかったのでは』と
考えてしまう」

「儲け話には騙されないのに、
『やらないと損をしますよ』と言われると
つい心が動いてしまう」

「よくよく考えると矛盾だらけなのに、
友達から聞かされた噂話を簡単に信じてしまう」

「健康に悪いとわかっているのに、
ポテトチップスなどを食べ続けてしまう」

「『絶対、自分が正しい』と思い込むと、
説得されても、なかなか納得できない」

なるほど、
どれも「よくありそうなこと」ですが、
じつは人間が長い進化の過程で、
「生き抜きやすくなる」ために身についた
思考グセであることが多いんですね。

そう考えれば確かに、
他人を見て「自分もできる」と考えて
行動する人ほど機会には恵まれるでしょうし、
心配性の人が危険を回避できるのも
納得できます。

こうした人間の思考ぐせはかなり解明されていて、
科学的な実験も行なわれているとのこと。

イエール大学ではそういうことを
教室の授業で生徒に実践しながら
教えているんですね。
思考の偏りに騙されないためのアドバイスも、
ちゃんと提示されています。

なるほど、本を読みながら自分でも考えてみると、
自身の思考も偏ってしまっていることに気づく。
実践的でなかなか面白い本です。

「思考のメソッド」の本が売れてきているのは、
なんとなく私も可能性のようなものを感じてしまう。
気になる人は、ぜひ手にとってみてください。

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