作家のお正月は「伊達巻」から
- 2024/1/4
- できる人研究所
お正月も三が日を過ぎてしまいましたね。
画像、数年前から大々的に
お祝いすることはなくなっていますが、
それでも少しばかりの「お節料理」は用意します。
数の子とか、栗きんとんとか、昆布巻きとか。
あとはお手軽だし、
この機会にしか食べませんから、
必ず用意するのは「伊達巻」です。
子供の頃から「お正月といえば」ですが、
美味しいですよね。
卵に魚のすり身を入れてつくる
伊達巻という食べ物。
よく考えると、なかなかのアイデア料理と
言えるのかもしれません。
それが伊達巻と呼ばれるのは、
かの「伊達政宗が愛した料理だった」
という説もあれば、
黄色い派手な見た目を、
伊達政宗の派手好みに喩えたという話もあります。
確かに伊達政宗は、
卵焼きに魚の白身を混ぜて焼いた食べ物が
大好物だったという話もあります。
「平卵焼き」という料理なのだそうですね。
それも食べてみたいが……。
ただ、問題は
「どうしてそれをお正月に食べるか?」です。
伊達政宗とお正月は、
あまり関係ないように見えますよね。
その理由は、「本」に関係しています。
おせち料理には
「見立て」で選ばれているものがありますが
たとえば「栗きんとん」が象徴するのは「金」。
そして「伊達巻」と「昆布巻き」は、
「巻物」、すなわち「書物」を象徴していると
言われているんですね。
確かに「巻物っぽい」といえばその通りですが、
「これを読んで、知識を身につけ、
立身出世しましょう」という意図で
選ばれていた食べ物。
つまり「本を読むこと」は、
それだけ出世や繁栄に必要なことだと
日本人はずっと考えてきたわけです。
ならば「伊達巻」を食べるだけでなく、
ちゃんと本を読み、自分の糧にしていかないと……。
まあ、本をつくる仕事をしている私です。
今年は原点返りで、昨年よりたくさんの本を読み、
たくさんの本の企画をつくり、
より多くの本の出版に関わっていきたいものです。
ぜひ皆さま、よろしくお願いしたします!