雷とともに降臨したのは、竜か?鬼か?タヌキなのか?

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画像は私の家の近く「雷神公園」という場所ですが、
ここには「雷神誕生の碑」という
モニュメントがあります。

はるか平安時代のころ、
この地に雷とともに神様が降りてきて
集落に恵みをもたらした……という伝承があります。

それでここが「雷神山」と
呼ばれるようになったんですね。
確かに川の流れる場所から見て
小高いところになっています。

じつはこの神様の祠、
のちに「氷川神社」になっていますから、
雷の神様は「竜」なのだろうと、
勝手に思っていたんです。
元旦の初詣でも紹介しましたね。

確かに春の雷は、
「天に昇った竜が落とす」という
古くからの言い伝えがあるらしい。
これはどうも中国から来た伝承のようですね。

ところが考えてみれば、日本にはちゃんと
「雷神様」がいます。
こんなやつ。有名な尾形光琳の絵もありますね。

見た目はそう、「鬼」ですが、
そもそもは冥界に降りて体が朽ちてしまったイザナミ様から
発生した神様だそうです。
だから恐ろしい姿をしているんですね。

でも、今でこそ東京の港区ですが、
平安時代には辺境中の辺境。
とんでもない田舎ということ。
そんな地に、果たして神話由来の
高級な神様が降臨するだろうか?

そこで調べると、もっと小さな
「雷を落とす存在」がいました。
それが「雷獣」というもの。

こちらですが、ほとんどタヌキですよね。
水木しげるさんの絵をもとに作った像だとか。
神様というより「妖怪」でしょうか。

いったい、この地に雷を落として
神様として崇められたのはどなただったのだろうか?
その姿はどこにも記されてはいません。
今年の干支の神格としては、竜であってほしいのだが……

ちなみに「雷竜」といえば、生物学的には「恐竜」の種類です。
こういうやつ。

 

ブロントサウルスというのは昔の言い方で、
今は「アパトサウルス」が正しい名称だそうです。
これが降臨したら一番すごそうですが……。

いずれにしろ日本の空には、
竜もいれば、鬼もいれば、タヌキもいたわけです。
そんな想像力をもって
たまには上空に思いを寄せておきたいですね。

ひょっとしたら
どれかが見れるかもしれませんし……。

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