「八大龍王」とは何者なのか?
- 2024/1/16
- できる人研究所
毎年、初詣には、
地元の神社やお寺のほかに、私ははるばる、
こちらにやって来ています。
神奈川県の「寒川神社」です。
1600年前から存在するといわれ、
関東では最も古い神社の1つ。
すでに1月も半ばになっていますが、
平日にもかかわらず、
結構多くの参拝客が来ていました。
今年もよろしくお願いします!
……ということですね。
毎年、こちらの神門は、
「迎春ねぷた」という飾りで覆われます。
画像、非常に格好いいのですが、
今年は辰年にちなんで
「八大龍王」が描かれました。
左の剣を持った人物が、8竜の頂点に立つ
ナンダ王。
隣がその弟のウパナンダ王で、
残り6竜は、省略……と。
まあ、ごちゃごちゃいても、
仕方ないですからね(笑)
でも、八大竜王って、一体何者なのだろう?
実はこれ、
お釈迦さまの教えに感化され、
仏教の守護者になった竜の神様なんですね。
先の2竜のほか、海の竜だったり、
九頭の竜だったりと、
さまざまな個性を持った竜がいるのですが、
「法華経」には、釈迦の教えを得て悟りを開き、
仏教の守護者になったとされます。
でも、ここ神道なのに、
仏教の神様でいいんだろうか……?
「まあ、うるさいことは言うな」
という感じなのでしょうが、
今年1年は、頼りにしていい存在なのかもしれません。
じつは東洋の竜は、インド起源なのだそうです。
その姿は「ほとんど蛇」で描かれるか、
上半身が人間で、下半身が蛇の
妖怪的な姿で描かれます。
2人の竜王様で描けれる尻尾も、
おそらくはこれが体の下半分なのでしょうね。
そもそもニシキヘビであったり、コブラであったりと、
強力なヘビが存在しているインドですから、
ドラゴンのイメージよりも、
巨大な蛇のイメージが強いのかもしれません。
これが中国にわたり、
神獣の竜の姿になったわけです。
いずれにしろ自然を司る神様が、
もともとの竜たちです。
自然との付き合い方がますます重大になりそうな今年、
しっかり頭に描いておくといいかもしれませんね。