賢者の言葉31 やる前から諦める人間は、つまらない人間

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「やる前からダメだと諦める奴は、
いちばんつまらん人間だ」

こちら、第一次南極観測隊の際に、
越冬隊長を務めた西堀栄三郎さんの言葉。
1月29日は、南極の
「昭和基地」が開設された日なんだそうです。

昭和基地のある東オングル島に、
第一次観測隊がたどり着いたのは1956年のこと。

ちょうど世界で南極探検ブームが起こったころ
……だそうですが、日本は準備不足もあり、
南極大陸に到達できなかったんですね。

そんなこともあって、越冬もトラブルの連続でした。

何より嵐のときに雪原だった場所が急に海へと変わり、
置いてあった予備の食料や燃料、機材が
流されてしまいます。
そんな事態もあって、1年の長期にわたって
行なわれるべき観測の、
ほとんどができなくなってしまったそうです。

それで越冬隊は意気消沈して、
基地に引きこもって麻雀などをしだす……。

そんな中で西堀隊長は、
空き缶などを使って妙な装置を作り、
「これで吹雪の中の雪の結晶を調査する」と、
間に合わせのような科学調査を独力で始めたわけです。

「そんな変な機械で、
科学的な調査なんてできるんですか?」
「やる前からダメだと諦める奴は、
いちばんつまらん人間だ!」

この観測がどれだけ成功したのかはわかりませんが、
彼の言葉は落ち込んでいた隊員たちを奮起させます。

それである人は、とにかく鉱物を集めて、
分析を始めたり。
ある人はペンギンを観察し始めたりと、
後に世界を驚かすような観測の先駆けを
制約のある1年で次々と成し遂げていったわけです。

そう、とにかくやってみること!
どんなに困った状況に陥っても、
行動を止めないことが、いちばん大事なんですね。

なお、この越冬隊が帰るときに、
なくなく置いていくことになった犬たちが、
後に有名になった「南極物語」の主人公たち。

迎えに来るはずだった第2次観測隊は、
天候のために上陸を断念。

第3次観測隊が到着したのは、
第1次から3年後の1959年になりましたが、
15匹のうち2匹、タロとジロは
ちゃんと生存して、
昭和基地を守っていたわけです。

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