「目黒川に棲む魚」の不思議
- 2024/2/3
- できる人研究所
画像、目黒駅から少し権之助坂を下ったところにある
「目黒新橋」という場所。
春は桜を見る人でいっぱいになる場所ですが、
この季節に目黒川を見下ろすのも、
なかなか風情がありますよね。
ひっそりある「お城」が気になりますが(苦笑)、
迎えにある大きなビルは目黒雅叙園にあるところ。
この辺りまでは天王洲から遊覧船も、
ときどき訪れてきます。
反対側は中目黒の方向ですね。
この目黒新橋にはちょっとした広場もあり、
川についても説明も記述してあります。
それを見て「おやっ?」と思った点が1つ。
「目黒川に棲む魚」です。
ボラ、ハゼ、ゴリ、スズキ……って、
これ「海に住む魚」じゃないの?
目黒川の水って海水なんだろうか……。
そうではないらしい。
基本、ここは淡水と海水が混じり合う
「汽水域」と呼ばれる場所で、
耐性のある魚は海のほうから自由に上がってきます。
これを「両側回遊」と言うそうです。
そういえば、目黒川のこの辺りで、
エイが泳いでいた……なんていう話もありました。
意外と川と海の境界って、
敷居は高くないんですね。
他に「目黒川の魚」を見ると、
生息しているのはアユとかウナギとかも
発見されているらしい……。
これらは海に出て川に戻ってくる
「回遊魚」ですね。
あとはメダカやクチボソは、
流れてくる地下水に紛れて川に入ったのだろうか。
コイとか金魚もいますが、
これは誰かが話したんでしょう。
いずれにしろ私が子供のころは
目黒川は汚くて、とても生物が棲めるような川では
なかった気がします。
それがキレイになって、生物が棲める川になった。
でも、そこにもう「川に棲む魚」はいません。
すると無人の川になるかと思いきや、
安定した土地を求めて海のほうからちゃんと
魚たちはやってくるんですね。
生物は基本、住処があれば、
どんどん隙を見出して広がっていく。
人類もそれに成功した種族の1つでしょうが、
「今、地球上にいる生物」は、
それくらい強いんだなということを感じさせます。
自分の住んでいる身近な場所に、
一体どんな生態系が潜んでいるのか。
調べると面白いかもしれませんね。