「2月29日」をつくった人は誰?

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今日から3月だ!……と思ったら、
残念ながら今年の2月は、29日まで。

2024年はオリンピックイヤーであり、
4年に1度の閏年ですね。

もちろん、それは私たち常識ですが、
ならば一体、この2月29日って、
誰が設定したのか?
いつ、それが取り入れられたのか?

あまり知っている人はいないですよね。

4年に1度、閏年があるのは、
現在、世界で使用されている
「グレゴリオ歴」によるもの。

グレゴリオというのは、
ローマ教皇・グレゴリオ13世で、
彼が1582年に以前の暦を改変することで
「閏年」を設定したんですね。

「それまでの暦」というのは、
かのユリウス・カエサルが、
ローマ時代に作ったものが原型。
「ユリウス歴」と呼ばれています。

これは何度か改良され、
1年を12ヶ月に分けて1年を365日にした。
大体は正確だけど、やっぱりズレは出る。

いろんな方法でこの「ズレ」は
解消されてきたのですが、
ちゃんと世界で通用するルールを決めよう……と。

1 西暦年号が4で割り切れる年を閏年とする
2 例外として、西暦年号が100で割り切れて
400で割り切れない年は平年とする

これが国立天文台のHPに記されていた
閏年のルールです。

このグレゴリオ13世という人、
実は日本とも縁があって、暦の改訂と同じ年、
1582年に日本から派遣された
「天正遣欧使節団」を迎えたのが
この教皇さんなんですね。

画像がそのときの絵。
若くして完成された礼儀を身につけていた彼らは
ヨーロッパで絶賛され、
一種のブームを引き起こしました。

学問肌で、各国に学校を創設し、
キリスト教の普及に努めた人物。
けれども一方で、プロテスタントなどの反対派を
徹底的に粛清しようとした人もいました。

そのせいか、じつは現在の世界でも、
この「グレゴリオ歴」を採用していない国は
案外と多い。
日本に大勢いらっしゃっている中国人などは、
その例ですよね。

そのことは私たち、知っておく必要はあるかもです。

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