今だから再確認したい「事業を成功に導く言葉」

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「どんな事業を興すに当たっても、
またどんな事業に関連するときでも、
利益本意には考えない。
この事業こそは起こさねばならない、
この事業こそは盛んにしなければならない。
そう思って決めたとき、
これに関与し、株を所有すればいいのだ」

誰の言葉かといえば、
渋沢栄一さんの言葉ですね。

2018年に私が書いた本、
『Words of Wisdom〜君はこの言葉を知っているか?』
で紹介したものです。

3月16日は、渋沢栄一さんの誕生日だそうです。
1840年の生まれですから、
今年で生誕184年。

くしくも今年の夏からは、
渋沢さんの顔が1万円札に登場します。
その顔をたくさん見られたらいいな……(笑)と
思うのですが、
それと同時に、彼が日本の貨幣の象徴になるからこそ、
それを使う私たちは、
彼の考え方を押さえておきたいですよね。

渋沢さんの言葉は
あまりにキレイごとに聞こえますが、
じつは『論語』の影響を受けたもの。

私の『君はこの言葉を知っているか』は、
「すごい経営者たちに影響を与えたすごい言葉」を
紹介したものでした。

その影響を与えたほうの言葉は、
『論語』で孔子が言っている、次のような言葉。

「君子は義にさとり、小人は利にさとる」

つまり、できる人は、
信義に基づいて仕事をするから、うまくいくのだ。
それに対し、できない人間は、
利益を求めることに執着するから、
うまくいかない……。

そうは言っても……と思うのですが、
もともと15代将軍・慶喜のもと、
幕府に仕えた武士だったのが渋沢栄一でした。
日本をよくしようと奔走したのは、
幕府が消滅し、明治になった後も変わりません。

何度も失敗し、借金を抱えながらも、
「欧米にあって日本にない事業」を見つけては、
それに対し投資し、定着するように力を尽くしたのが、
彼のやり方でした。

結果、最終的にはそりゃあ、
欧米で成功している事業なのですから、
うまくいった。
銀行、鉄道、エネルギー、保険、製糸、
ホテル、病院、証券、病院……と、
あげていけばキリがないのですが、
残っているのはそれぞれの業界で、
今も日本を代表している企業の面々です。
まあ、大富豪になるのは当然ですよね。

でも、この義>利というのは重要で、
「利」ばかりにとらわれるから、
私たちは仕事をしていて苦しくなる。

「人を喜ばせるためにやっているんだ」とか、
「世の中のためにやっているんだ」という
モチベーションになれれば、
利に届かない苦労をあまり考えず、
最終的には粘り強く成功に辿り続くことができる。

私たちは「目標額いくら」なんてことに
かんばらなくていい!
それより「こんないい仕事をしているんだぞ」という
誇りをもって、楽しく仕事をしていこう
……ということでもあるんですね。

ぜひぜひ心に留めておきましょう。

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