「重版が決まりました!」なんて、
久々ですが、本当に嬉しいですよね。
2022年にウェッジさんから出版された
『超約版・貞観政要』が
はじめての重版になりました。
アマゾンはこちら
https://www.amazon.co.jp/dp/4863102488
画像の左は、私が本書を紹介している動画ですが、
ブログの上のインデックスにある
「事業の動画」
というページから見ることができます。
この本は呉兢という役人によって記された、
中国の唐代の皇帝、太宗と部下たちのやりとりを
編集したものです。
太宗さんは中国王朝でも最も尊敬に値する皇帝で、
最も平和な時代を築いた人。
その理由は本書を読めば、よくわかります。
部下たちの話をよく聞き、ともに考え、
ときに自身が反省し、
学びながら成長していくリーダーを
目指したわけです。
そんなリーダーに自分もなろうと、
日本では北条政子や徳川家康が、
この本を教科書にしました。
一方で今の日本のリーダーは、
この本を知っているだろうか……?
「知っていたら、そうはならないだろう」
という事例が、
本当に最近は多くありますよね。
コロナ禍の2022年に
リモートで打ち合わせをしながら、
書き上げたこの本。
当時はウクライナで戦争も始まり、
「プーチン大統領にこの本を読ませたいよね」なんて、
よく編集者さんと話し、
営業さんもそんな売り方をしていました。
あれから2年、戦争はまだ終わっていないのですが、
本のほうは地味に売れ続けていたのは、
大変うれしいことですよね。
それが少しでもリーダーシップに役立ち、
日本経済の活性化に貢献しているなら、
現代語訳者としてこれ以上に嬉しいことはありません。
私は今まで9冊の現代語訳書を出してしますが、
そのうち6冊が重版になっています。
この本が売れない時代に、本当に素晴らしいこと。
古典の仕事は、これからもぜひ続けていきたいですね。