一流のリーダーは、部下の「自由」を認めない

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大谷選手がドジャーズに入ってから、
NHKが午前中のいい時間に、
メジャーリーグの試合が見られる機会が増えました。

先日も、朝早くなら、ちょっとだけ
「ダルビッシュ投手vs大谷選手」の勝負が
見れるかな……と思いきや。
残念でしたね。

「腰の張り」をうったえての理由で、
大谷選手は欠場ということでした。

大谷選手のインタビューを聞くと、
「練習中に少し違和感を感じたけど、
大丈夫かなと思って、
今日は出場するつもりだった……」と、
少し休みにされた不満もありそう。

でも、ロバーツ監督のインタビューを聞くと。
「彼には10月のプレーオフまで
ずっと健康でいてもらわないと困る。
今、無理することはない」と。

本人との相談もなしに、
休みを決めたことを断言していました。

デーブ・ロバーツ監督、
今年になってから、実は結構、
注目しています。

MVP級のメジャーリーガーたちをずらりと揃えながら、
のらりくらりとしているようで、
すべての選手を公平に扱っている。

「優勝する」という目標を実現するため、
スター選手にさえ守備位置の変更を
受け入れさせたり、
試合途中での交代も躊躇ない。
けっこう厳しいんです……。

「可能な限り試合に出たい」というのが、
アスリート当人の願いでしょう。
昨年の大谷選手は、
そんな無理が後半にたたって
最終的には肩の怪我を再発して戦線離脱。
今年1年の投手としてのプレーを
断念することになってしまいました。

戦力的に余裕がある……ということもあるでしょうが、
プレイヤーに無理をさせるチームは、
やはり本物ではありません。
その日の成果が落ちるとしても、
長期的な目標を見つめ、
リーダーは部下たちを長く活躍させる責任がある。

このリーダーシップには、
見習うべきことが多そうですよね。

日本の企業では現在、
ゴールデンウィーク明けで会社を辞める人が続出し、
話題になっています。
まあ、5月病ですね。
今に始まったことでなく、
私が新入社員だったころからあった話。

でも、そのときそのとき、
「若い人の仕事に関する考え方」が
議論になることはあっても、
リーダーのメンタルケアの必要性が
取り上げられることはありませんでした。

本当はそっちのほうがずっと重要なのではないか?

ただでさえ、戦力として働く人間が
どんどん少なくなっていく「これから」です。
マネジャーはとくに、前線に立つ人間のケアを
これから最優先で考えていかねばならないでしょう。

私もこの問題は、これからもっと
ビジネス作家として重視していきたいですね。

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