思い出の黒部ダム

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6月5日はこちらの「歴史的建造物」が、
完成した記念日なのだそうですね。
富山県の黒部ダム……です。

できたのは私も生まれる前、
1963年のことですから、
今年で61年目ということになります。

このダムを作ることが、
どれほど困難なことだったのか?

映画にもなっていれば、ドラマにもなっています。
それに何度もドキュメンタリーが放送されました。

7年という長い建設期間で、
たびたびの事故。
171人の死者を出しているそうですから、
今では考えられないことかもしれません。

工事が困難だったのは、
なんせ当時から「秘境」と呼ばれていた場所。
足を踏み入れることさえ困難だった場所に、
作業員の人々は、
苦労しながら重機を持ち込んで
長いトンネルを掘ったわけです。

相当に過酷な作業であったことは、
想像できますよね。

それでも工事を行なったのは、
関西での電力確保のため。

昭和の日本が経済成長するためには、
このダムが必要だった……ということなのでしょう。
たくさんの人々の奮闘のおかげさまで、
私たちは今の快適な生活ができていることを
忘れてはいけないですね。

といって、私にとって思い出深いのは、
ここが何度も
「父親に連れてこられた場所」だったからです。

金沢で生まれ、富山で育ち、
人生の大半を大手の建設会社で働き、
過ごしてきた父。
その仕事はまさに、
ダムやトンネルの建設が主体でした。

だから田舎に帰る道すがら、
たびたび私はこのダムに連れて来られ、
「お父さんは、こんな仕事をしているんだぞ」と
示唆されたわけです。

その結果、私は建設会社……ならぬ、
まったく関係ない仕事を目指したのですが(苦笑)、
妹は建設会社に入りました。

こちらは親不孝だったか……。
まあ、結果的にはブログでこんな話も
できるわけですが。

でも、父が亡くなってからは、
そういえば何年も黒部に行っていません。
また新たな目で、
思い出に会いに行かなければですね。

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