20年前から続く「叶えられた夢」の話
- 2024/6/12
- できる人研究所
6月12日は、毎年、
私が画像の『働く「しあわせ」の見つけ方』という
本で紹介したエピソード、
「レモネードデー」の話をしています。
当時、8歳にして
1億円を超える売上を達成する
史上最年少の起業家とされた少女、
アレクサンドラ・スコットさんの命日なんですね。
この通称、アレックスちゃんは、
生まれたときから小児がんでした。
抗がん剤を飲み、髪の毛を伸ばすこともできない。
病院と家を行ったり来たりの毎日で、
「長く生きられない」ということを
さんざん言われてきた。
それでも短い人生を明るく振る舞うことで
気丈に皆に笑顔を提供しました。
そんな彼女は、
やがて自分のように苦しんでいる子供が
世の中に大勢いることを知るわけです。
みんなに単に「運が悪かった」というだけ。
それで死ぬのはおかしいのではないか。
皆を助けたいし、自分だって長生きしたい。
一体どうすればいいのだろう……。
お金がたくさんあれば、解決するのだろうか……?
それで彼女は4歳のときに一念発起。
コネチカット州で
「アレックス・レモネード・スタンド」という、
レモネードを売る路上販売を始めました。
売上はすべて
小児がんの患者さんへの援助や、
医療の研究費に使用されます。
やがて彼女の活動は大勢の人の知るところになり、
アメリカ全土に協力者たちの
フランチャイズ店ができていきます。
その収益はすべて寄付に回され、
巨大な額を医療に提供することになりました。
しかし4年後、残念ながらアレックスさんは、
6月12日に亡くなってしまいます。
享年8歳、生きていれば28歳でした。
彼女はいなくなってしまったけれど、
その意志は引き継がれ、
毎年、この日には
アメリカの子どもたちがスタンドを設け、
レモネードを売ったお金を寄付に回すそうです。
8歳にしてそれだけの影響を世に残した女の子。
その記憶を忘れないでいるとともに、
今日は世の中に少しでも
貢献できる日にしたいものですね。