感謝できる人に幸は訪れる!?
- 2024/6/30
- できる人研究所
こちらは目黒に用事があった折に訪ねた
大鳥神社。
たびたびブログでも紹介しています。
6月末は「大祓」の日でした。
人形の形をしたものに名前を書いて、
それを焼くことで厄を払ってもらう行事です。
さまざまな神社で行なっていますが、
こちらでも人型の切り抜きを配っていました。
結局、私は出さなかったのだけど(笑)
それはさておき、この神社の反対側には、
奉納された「絵馬」をささげる
「絵馬掛」があります。
たくさんの絵馬が並んでいる中で、
ひときわ目立つ絵馬が1つあったのですが、
何より素晴らしいと思ったのは、
そこに書いてあった文章です。
「医学部合格
ありがとうございました」
普通に解釈すると、
「お陰様で合格できました」
ということですよね。
つまり、願い事は叶えられた。
だから、わざわざ
「ありがとうございました」という
感謝の絵馬を奉納しているわけです。
素晴らしいですよね。この感覚。
絵馬もお金がかかるだろうし、
願い事をするのが、絵馬の役割。
それでも次の願い事をするのでなく、
わざわざ感謝のために
お金と時間を割いているわけです。
なかなか凡人の私は、この発想に至りません。
ただ、そもそも「絵馬」というのは、
本当は願い事をするためのものでなく、
願い事を叶えた人が
神社に謝礼として奉納するものであったそうです。
それは「絵馬」という言葉が象徴するもので、
本来は「馬」そのものを献上するのが発端。
その馬は「神様が使用する乗り物」とされ
「神馬(しんめ)」と呼ばれていました。
ただ、馬を献上する人なんて、
その昔の貴族や豪族しか存在しません。
だから一般人は、土や木で作った馬の小像や
絵に描いた馬で代行したわけです。
絵の馬……そう、これが
「絵馬」になったんですね。
けれども、願い事を書いてもらったほうが
絵馬の需要も広がる。
そういうビジネス的な意味もあったのでしょう。
いつのまにか絵馬は
「願い事を書いて奉納するもの」に転換しました。
でも、こちらの医学生のほうが、
じつは正しい使い方をしていた……。
なるほど、神様もちゃんと感謝する人には、
目をかけてくれそうですよね。
ぜひ私も、願い事が叶った際には、
「感謝の絵馬」を掲げてみるようにしましょう!