「半夏生」の日に

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季節は7月になりました。

今年も半分を折り返しましたが、
あいにく梅雨で天気は最悪ですよね。
東京も少し蒸し暑くなっています。

この7月の初め、
今年は7月1日がその日だったようですが、
「七十二候」における
「半夏生(はんげしょう)」
という日に当たるのだそうです。

半分の夏、というと、確かにそんな感じの
暑さではあるかもしれない。
夏至から数えて11日目で、
太陽が黄経100度の位置を通る日。

何より農家にとっては、節目になる日で、
この日までに稲であったら、
田植えを終えておくこと。
畑であれば、すべての仕事を終えておき、
あとは収穫を待つのみにしておくこと……
などがルールとして決められていたそうですね。

それで半夏生になったら仕事をお休み、
野菜などはなるべき取って食べないようにする。

それで場所によってサバを食べたり、
タコを食べたりするようですが、
ちょうど暑くなる時期ですから
スタミナをつける意図もあったのかもしれませんね。

そして半夏生からおよそ5日くらい
お仕事を休んだあと、
七夕の日になって盛大に
お祭りをするのが習わしだったそうです。

いずれにしろ、今年の前半期に進めて仕事は、
ここらで決着をつけて、
ずるずると引きずらないようにする。

そうでないと「半夏半作(はんげはんさく)」
ということで、
収穫が落ちるとされたんですね。
スピーディに仕事をするために、
厳しいデッドラインを設けていたんでしょう。

急ぐ必要があったのも、
今ちょうどそんな状況になっていますが、
雨への備えがあります。

この時期の雨は、「半夏雨」と呼ばれ、
大雨になることが多い。
だから災害対策の上でも、
やることはとっとと終わらせておく必要が
あったわけです。

じつは昔からの知恵のなかに。
一番スムーズに安全に仕事をする方法は
示されているんですね。

私たちは「昔からの教え」を
もう少し見直すべきなのかもしれませんね。

本日、少し晴れたタイミングで公園に来ると、
小さなヒマワリが咲き始めていました。
鑑賞していると、「綺麗だねえ」なんて
目の前に鳩が出てきたり……。
まったく警戒心はなさそうですね。

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