プラチナ通りにセミの声、それより凄い小学生研究者たち!

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画像は、港区の白金台にある外苑西通り、
通称、「プラチナ通り」ですが、
冬には見事に黄色く染まるイチョウの木。
今は青々としていますが、
ここで今日は今年初、
セミが鳴いているのに気づきました。

アブラゼミが、この木のどこかにいるようだ。
ジージーと大声で鳴いています。
でも、一生懸命に目を凝らしましたが、
発見はできませんでした。
傍目にはどんなふうに見えたのだろう(苦笑)

でも、セミが鳴いたということは、
今年はもう早々に梅雨明けするのだろうか?

そう思ってネットを検索すると、
凄いことに気づきました。

セミが鳴くと梅雨は明けるのか?
そもそもセミって、どんな条件で
羽化するのか?

調べると、じつはたくさんの研究論文がヒットします。
それを書いているのは、
ほとんど「小学生たち」なんですね。

学校での課題になっているのだろうか。
毎日、新しくできた抜け殻などを調査し、
データを集めて推測をしている。

いくつかの論文は国や県に表彰されているようですが、
その論理性には驚きます。

ともかくこれらを見ると、
「梅雨かどうか」とか、「雨が降っているかどうか」は、
ほとんどセミの羽化には関係しないらしい。

それよりも大切なのは気温の上昇のようです。
30度くらいになると、どんどん地底から
幼虫が出てきて大人になるようです。

じつはその昔は、地底で雨の量が減ったのを感じ、
出てくるのではないかと言われたこともありました。
すると「梅雨明け=セミの鳴き始め」になります。

ところが子供たちの観測では、
雨の日に羽化しているセミが案外と多いことが
確認されているんですね。

かつては気温上昇と梅雨明けがほとんど一致していた。
だからセミの鳴き始めとも重なっていたようです。
ところが今年が象徴するように、
最近は地球温暖化で梅雨の時期でも平気で
30度を越すようになっています。

だから梅雨と関係なく、
セミは地上に出て鳴き出しているようですね。

でも、雨の時期に出てきて、
セミはちょっとかわいそうではないか?
1週間くらいしか生きられないのに……。

ところがアブラゼミなどだと、
実際は1ヶ月くらい成虫でいて、
ひと夏を満喫したりもしているとか。
ちゃんと彼らは、
地上で梅雨を越すことができるようです。

むろんセミに関しては、まだわからないことも多いそう。
ただこれからの生物学上の謎は、
小学生たちがどんどん解明していくかもですね。

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