誕生60年、夢はまだまだ終わらない

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「アイデアを思いついたのは、
たしか旅の終わりの飛行機の中だった」

そう石ノ森章太郎先生が語る、大人気漫画!
7月19日は、「サイボーグ009」の
連載が始まった日だったそうです。

1964年に、かつて存在した『少年キング』にて。
今年で60周年のメモリアルなんですね。
画像は石森先生の公式ページからです。

子供の頃から大好きだった私は、
今でも全員の名前を紹介できます。

001……イワン(ロシア人)予知能力
002……ジェット(アメリカ人)飛行能力
003……フランソワーズ(フランス人)視覚&聴覚
004……ハインリヒ(ドイツ人)全身武器
005……ジェロニモ(アメリカ先住民)圧倒的パワー
006……張(中国人)火炎放射
007……ブリテン(イギリス人)変身能力
008……ピュンマ(ケニア人)水中での活動
009……島村ジョー(日本人と国籍不明のハーフ)加速装置

なるほど「世界中から集まった仲間」という設定が
一番の魅力だったのですが、
今でも名残がありますが、当時は冷戦下で、
西側諸国と東側諸国が一種即発だった頃です。

さらには同国内でも白人vs黒人とか、
移民vs先住民とか、
差別の問題もかなり含んでいます。

そんな状況下で、
たまたま不遇な境遇で改造人間にされてしまった
生い立ちの異なる9人が仲間となり、
世界の平和のために戦うことになる。

同じような形は以後もハリウッドで
真似られる形になりましたが、
やはりアツいですよね。
今でも大人気なのはわかりますし、
石森先生亡き後も、続編は度々つくられています。

私も実のところ、
仮面ライダー以上に好きな作品ですから、
永遠に新しい作品が創られてほしい……。

その物語の主人公、009こと島村ジョーは、
日本と国籍不明の相手とのハーフ。
幼い頃から孤児として育ちますが、
母親に少しの期間だけ与えられた愛情を
ずっと頼りに生きてきました。

差別をずっと受け、孤独に育ちながらも、
持ち前のスピード感覚と動体視力を生かし、
カーレーサーになった人物です。

けれども今の日本を見れば、
各クラスにハーフの人間がいて、
オリンピックでもサッカーでも、
日本代表として疑いのない存在になっている人が
大勢いるわけです。
石森先生が実現したかった社会が、
ようやく少しだけ叶ってきたように見えますよね。

けれどもまだまだ解消されていない
対立する世界の問題は、多く残っています。

石森先生はあらゆる出版社を駆け回った末、
この「サイボーグ009」を執念で実現させたとか。
忙しくなり、
他の漫画さんに絵を描いてもらう機会も後年は出てきますが、
この作品だけは譲らなかった、
それくらいこだわっていたんですね。

だから彼らの戦いは、
まだまだ終わらないのかもしれない。
理想的な仲間たちの姿として、
彼らの姿は常に頭に描いていたいなと思います!

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