よくも悪くも、これがパリ!?

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ついにパリのオリンピックが始まりましたね……!

今、ブログを書きながら、
パソコン上では開会式の生配信を見ていますが、
今は正直、
「何を見せられているんだろう?」という感じ。

特に船で次々とやってくる選手団は、
完全にもう「オリンピック開会式」の概念を
変えてしまっていますよね。

まあ、最初からオリンピック開会式は
特別に面白いもの……でもないのですが、
「あの国が来た!」「あの国だ!」という
オリンピック感はなくなり、
なんか観光案内を魅せられているような(笑)

けれどもセーヌ側ぞいの建物を利用し、
あっちこっちで繰り広げられるパフォーマンスは、
面白いのですが、
完全に「来場してくるお客さんに見せるもの」という
概念を崩していますよね。

オリンピックがメディア化しても、
長い歴史の中で、
観戦型というか、観劇型の催しは、
一貫して変わることはありませんでした。

でも、今回、オリンピックがコンパクトに、
より低予算で「開催地のために行なう」という
趣旨を追求した結果、
完全に動画配信をメーンにしたものに
催しが変わってしまった感がありますよね。

こんなやり方が許されるんだ……!
コロナ禍で無理なオリンピックをした日本人すると、
ちょっと「ずるいんじゃないか?」感もありますが、
まあ、パリのセンスですよね。

よくも悪くも、政治、文化、芸術と、
ことごとく世界の常識を打ち破ってきた都市。
勝手さがにじみでているのは、
それはそれで個性的な気はします。

パリというのは、じつは
ローマやギリシャと同じくらい昔からある都市。
古代ケルト人が、セーヌ川沿いに集落を作ったのが
最初とされています。

ただ、南方にローマ人、西方にゲルマン人、
北方にバイキングと、
周りにかなり野蛮な民族が多かったんです。

そんな中で、戦闘民族でなく、
攻められやすい川を抱え、
鉄壁な防御を持たないパリの人々は、
紀元前の頃から何度も何度も
他国に征服されます。

それでも彼らは侵入しやすいセーヌ川のほとりから
離れなかった。
この町を宗教の権威、あるいは学問の町、
あるいは芸術の町にすることで、
ソフト面からこの町を「破壊しにくい都市」に
育て上げていったわけです。

そんな町ですから、まあオリンピックも、
自分たちに都合よくやるだろうよ(笑)

テロは少し心配ですが、
この夏は楽しみに競技に注目したいですね。

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