世界が感動した「最強のお兄さん」

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

「今日、妹が負けてしまった。
僕自身もすごく苦しい1日になったが、
妹の分までやはり兄が頑張らないといけない。
苦しかったが、
兄としてやるしかないという思いだった」

こちらパリのオリンピック、
柔道の男子66キロ級で、
見事に金メダルを獲得しました。
阿部一二三選手の言葉ですね。

じつは準決勝戦まで見ていて、
いつのまにかウトウト眠ってしまいました。
起きたら速報で通知が来ていて、
なんか嬉しかったですね。

まだ始まって2日くらいですが、
期待に反して、多くの日本人選手が負けています。

そりゃそうだろう。
完全にホームでやった東京大会とは、わけが違います。
世界中のアスリートが同じように頑張っている中で、
日本選手ばかりが結果を出すことなんてできません。

でも、それを求められ、
自身も求めてしまうのが、
トップアスリートたちの宿命。

だから妹の阿部詩さんの敗北は、
切なかったですよね。
こちらは私もリアルで見ていましたが、
大号泣する姿に世界中から集まった観客も
拍手していました。

それくらい人生をかけていたのに、
一瞬で勝負が決まってしまうのが、
柔道の世界です。

一二三さんも、
「この3年、東京が終わってから凄い苦しい思い、
しんどい思いばかりで楽な道ではなかった」
と語っています。

まさに、その分、自分が頑張ろうとした。
勝った人へも、負けた人へも、
長い間の努力を讃える姿勢を
私たちは忘れてはいけないですね。

これはオリンピックのみではないかもしれない。
仕事で私たちはいろんな人と対面しますが、
さまざまな背景を経て、その人は今、
自分の目の前にやってきている。

それを私たちはほとんど知ることもないのでしょうが、
リスペクトする心は常に持っていたいですね。

そういえば、阿部詩選手を破った
ウズベキスタンのケルディヨロワ選手。
勝った喜びをアピールすることなく、
号泣している阿部選手を
じっと見つめていた姿勢が
ネットでは賞賛されていました。

そのケルディヨロワ選手も52キロ級で金メダルを
獲得しているんですね。
メディアは自国の選手ばかり取り上げるのでなく、
各国の選手をちゃんとリスペクトして伝えてほしいです。

関連記事

ページ上部へ戻る