「見えない壁」をどうやったら超えられるのか?

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「このチームで戦えたことは誇り」
「日本が世界トップと戦えることを証明できた」

こちら準々決勝での敗退と同時に、
任期の終了が決まった男子バレーボールの
フィリップ・ブラン監督の言葉。
その後、涙の胴上げもありましたが、
本当に惜しかったですよね。

なんとかギリギリでトーナメント進出はしたものの、
相手は優秀候補のイタリア。
キャプテン、石川祐希選手の不調などもあり、
ここで終わりだろうと、
試合が始まるまでは思っていました。

ところが始まると、
「あれは敵を欺く戦略だったのか」と
思ってしまうほどの絶好調ぶりです。

あっというまに2セットをとり、
あと1つだけ。
「これは勝つな」と思っていました。

ところが、「あと1点取れば勝利」
という場面に何度もたどり着きながら、
その1点が取れない。

粘りに粘られ、1セットを奪われ、
もう1セットも奪われ、
最後には劇的な逆転勝利を
成し遂げられてしまいました。

こんな負け方ってあるのだろうか……と、
先ほどまでは少し
落ち込んでもしまいました。

でも、考えてみれば、
こんなふうに優勝候補の国と大激闘をすることなんて
しばらくなかったわけです。
「ここまで」はきた、
あとは「もうひと踏ん張り」をする段階なんですね。

ビジネス書を書き始めたころ、
「見えない壁を超える」というのは、
私の本の大きなテーマでした。

『仕事を面白くしたいときに読む本』や
『見えない壁』という本でも書いた。
みんな「もう一歩」というところまでは行くんですが、
その先へなかなか行けない。

不況の今なんてそんなのばかりです。
打ち合わせまでは何度も行くけれど、
最終的な企画会議で落とされてしまう。
プロジェクトを進めるところまで行くのですが、
なかなか営業で仕事が入らない。
あるいは広報するところまでは行くんだけど、
結局、人が集まらずに断念してしまう……。

ここ数年は、私もそんなことを繰り返しています。
バレーボールの素晴らしい代表と比べるのは何ですが、
こんなのが続くと、心が折れそうにもなりますよね。

でも、結局は超えられるまで、
私たちは挑み続けるしかない。

逆の立場で見れば、
もう少しで敗北というところまで行きながら、
決して勝利を諦めず、
ギリギリで耐え続ける世界勝者の強さがある。

何度も負けながら、
自分がそうなることを目指していくしないわけです。

バレーボールの代表選手たちには、
ぜひまた戻ってきてほしいし、
私たちも学びにしていきたいですね。

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