いつでも「危機」は戻ってくる

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

画像はいつものように、
私が橋の下から見下ろしている
港区の「古川」ですが、
今日は港区で「記録的短時間大雨情報」なるものが
発令されました。

この「記録的短時間大雨情報」。
最近になってよく出ますね。
「その場所で数年に一度程度しか発生しないような
短時間の大雨を観測・解析をしたときに
気象庁が発表する」とのこと。

その影響で、古川も警戒レベル4の
氾濫危機に陥っていたそうです。

驚きなのは、実は数年前には、
しょっちゅう、この川は氾濫することがありました。

幸い、家は離れているから問題ないのですが、
麻布や白金の辺りは、
たびたび浸水の危険に面していたんです。

だから数年前、白金高輪の辺りに
巨大な「調整池」が作られました。
一時はかなり話題になっていましたが、
プール300個分もの水を
貯めておくことができるとか。

それでここ数年は、
「水が溢れ出す」なんてことは
まったく起こらなくなっていたんですね。

だから今回も「溢れずに済んだ」のですが、
「危険レベル4」まで行った……ということは、
やはり自然災害の規模は、
「私たちの想定を超えつつある」という
ことなのでしょう。

今は渋谷駅につながる「渋谷川」と連結して、
水の管理をしていると思うのですが、
それにしても万全ではない。

川の近くにある町は、
「いつでも危険と隣り合わせだ」ということを
私たちは確認する必要がありますね。

なお、川は溢れていませんが、
やっぱり麻布十番では「冠水」が起こったそうです。

ここも久しぶりな気がしますが、
その昔はしょっちゅうでした。
大雨が降ると、商店街の辺りが水浸しになってしまう。

じつは麻布十番という町、江戸時代の頃、
谷底にあった川をさらに浚渫して
作り上げた町なんですね。

それで将軍の別邸やら、善福寺やらを建造したのですが、
海抜にすれば海岸の都市よりも
ずっと低い位置になっているとか

だから周辺で排水しきれない雨水は、
全てこの辺りに集まってしまうわけです。
滅多にあることではありませんが、
その危険性は認識していないといけません。

そんなふうに、どんな場所にも
何かしら自然によって受ける影響はあります。

ハザードマップなどで一度、
自分の住んでいる場所や
働いている場所がどんなところかは、
確認しておきたいですね。

関連記事

ページ上部へ戻る