人間は環境に「慣れて」はいけない

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いつのまにか9月になってしまいました。
早いものですねぇ。本当に。

おりしも現在、日本列島を台風が通過中。
そんな中、9月1日は、防災の日。
1923年に「関東大震災」が起こった日ですね。
今年で101年になります。

震災といえば、今年は能登の地震で始まった年。
8月は宮崎での地震もあり、
「南海トラフ地震」について、
臨時情報での注意喚起がずっと行なわれていました。
ニュースの端っこにあるバーコード、
ちょっとウザかったですよね。

地震だけではありません。
いま来ている台風にしても、
東京は雨もほとんど降っていませんし、
晴れ間が出ているくらいでした。

なのに新幹線は止まるし、
郵便物は来ないし、
24時間テレビのランナーは
競技場のトラックを延々と走るという。
それでもやるんかい!……という気はしますが、
インフラが年々進化している割に
日本は災害にあまりに脆弱すぎないか
……といは思いますよね。

でも、むしろ
「文明は自然災害に対して脆弱である」
という意識は、常に持っておくべきという気も
一方ではするわけです。

考えてみれば、今の日本には
頑丈な超高層ビルもあれば、
洪水に備えた貯水施設もたくさんあれば、
暑いときに冷房が、寒いときには暖房が、
多くの家に充実している。

それでも毎年のように大きな地震で建物が崩壊するし、
洪水や土砂崩れで犠牲が出るし、
熱中症や寒さで亡くなる方も、ゼロにならないわけです。
自然はいつも、
私たちの想定を超えているわけですね。

画像は9月1日の関東大震災で
亡くなった方を慰霊している
両国の「東京慰霊堂」。

何度か紹介していますが、
かの関東大震災のときも、
みんな地震に備えていたんです。
だから震災から逃れた方は、
落ち着いて避難施設であった
隅田川のそばの公園に集まってきた。

ところがこの避難して集まった日々を、
火災による炎の渦が襲ったんですね。
誰もが想定していなかった二次災害ですが、
ここで東京での死亡者の半数以上になる
3万8000人が犠牲になりました。

どんなに私たちが災害に対応しても、
必ずそれを超える事態は起こってくる。
だから何か通常でないことが起こっている際は、
「慎重すぎるくらいの対処」を
したほうがいいのかもしれません。

まあ、台風が過ぎれば、いつでも遊びに行ける。
期待して楽しみは先延ばししましょう!

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