「いままでの東京」と「これからの東京」

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10月1日というのは、「都民の日」です。

なんでも1898年に「東京市」の市役所ができ、
市長も初めて就任した……とのことで
記念日になっているそうですね。

私が子供のころは、
この「都民の日」は「休日」になっていました。
公立の小学校でしたからね。

最近の学校はどうだか知りません。
会社は……たぶん、休みにはならないのだろう

でも、動物園とか美術館とか、
あるいは「浜離宮」とか「六義園」などの庭園とか、
いろんな都の施設が無料になるものですから、
必ずどこかに
「遊びに連れてってもらえる日」でもあったんですね。

数年前に復刻されましたが、
記念の「カッパデザインのバッチ」も買ってもらい、
かなり楽しみにしていたもの。
今でも無料になる場所は多くありますので、
調べてみるといいかもしれませんね。
私は時間が取れず、少々残念ですが。

私が子供の頃と変わらない部分も多い、
この東京の街ですが、
最近、多く変わったなと思うのは、
画像のような景色が増えていること。

古い住宅街の一角から見た、
麻布台ヒルズのビル。
隣にも大きなビルが建設中ですね。

なんといっても最近の東京は、
超高層のタワービルが増えています。
昔は新宿やら池袋やら、場所が限られていたのに、
今はたくさんの高い建物があります。

それで私の住んでいる地域のような
あまり変化のない住宅街も多くあります。
すると、かつて松本零士さんの
『銀河鉄道999』のオープニングにあったように、
「スラムの住民たちが下のほうから、
機械化された富裕層の遠い摩天楼を見上げている」
みたいな風景になってしまうわけです。

実際、この地価の高い東京で、
経済的な格差などはそんなにないのかもしれない。

でも、東京の前の江戸のころは、
町の9割を占める大名家や寺社といった
特権階級を避けながら、
残りの小さなスペースに庶民が
密集して住んでいたのが東京の原型です。

なんだか今は、
そんな歪んだ状態に戻りつつあるのが
現在の東京ではないだろうか。

これから人口が減っていくと、
そんな都市はどうなるのだろう?
私が住んでいる周りでは多くの空き家も増え、
ゴーストタウンになってしまうのではと、
少し怖くなるところもあります。

まあ、私もこの街に
いつまで住んでいられるのだろうか……と
考えることはたまにあるべきです。
長く親しみ、愛する場所だからこそ、
問題はちゃんと認識していかなければいけませんね。

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