「くまのプーさん」の誕生

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10月14日は、「くまのプーさん」が
誕生した日なのだそうです。

1926年、イギリスの童話作家、
アラン・アレクサンダー・ミルンさんが、
『くまのプーさん』という物語を刊行。
もうすぐ100年の歴史になるんですね。

ただ、本当は100年のメモリアルかも
……というのは、
じつは彼が1924年に発表した童話集
『ぼくたちがとてもちいさかったころ』で
くまのぬいぐるみのプーさんが
登場しているんです。
ミルンさんの3歳の子供が持っていた
「くまのぬいぐるみ」としてですね。

そう、そもそもは「ぬいぐるみ」だった
熊のプーさん。
本当の名前は、彼の子供が、
「ウィニー・ザ・プー」という
名前をつけていた熊なのだそうです。

この「ウィニー」というのは、
当時、ロンドンの動物園で大人気だった熊。
元はカナダ軍が飼っていた熊で、
人間にも非常に慣れていたんですね。

イギリスで「くまのプーさん」が大ヒットしたのち、
1961年にディズニー社が、
プーさんの商品化権を獲得。

実は裁判も多々あったようですが、
いまやプーさんは、
アメリカのディズニーキャラの1人として
世界中に認知されるようになりました。
中国などで、なにかと物議も起こしておりますが……。

一方ですっかり忘れされているのが、
実在した熊の「ウィニーさん」のほう。

この頭蓋骨が、じつは標本として残っていて、
動物園で子供たちが与える
甘いお菓子を食べすぎて、
歯がほとんどなかったことが判明しているんですね。

子供を喜ばせようと、
かなり本当は無理していたとか。

最近、日本で熊はすっかり
「怖い動物」と化していますが、
人間のために頑張っている熊も
ちゃんと存在していることを
忘れないでいたいですね。

不思議と日本以上に
出くわすと怖い猛獣であったアメリカやヨーロッパで、
なぜか愛玩動物になっている熊。
その辺の理由は追求したいものです。

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