アメリカではいよいよ、
ロサンゼルス・ドジャーズvs.ニューヨーク・ヤンキースの
ワールドシリーズが始まりました。
大谷翔平選手にとって、
初めての世界一を決める決勝戦。
相手チームには、向こうのリーグのナンバーワン選手である、
アーロン・ジャッジさんがいる。
そりゃあ盛り上がりますよね。
そんな中、初戦はドジャースが、
逆転サヨナラ満塁ホームランという
奇跡みたいな勝利を果たしました。
打ったのは大谷さんでなく、
3番のフレディ・フリーマン選手。
MVPももらっているスター選手ですが、
本当に感動的でした。
というのも、今年は当人にとって
大変なシーズンだったんですね。
夏ごろでしょか、フリーマン選手は
長期離脱しますが、それは息子さんの病気のため。
ギランバレー症候群というもので、
生死の境を彷徨っていました。
皆が無事を祈願し、
なんとなか回復し、本人も試合に復活した。
でも、その後、優勝をかけた試合の中で、
不幸にも指やら足やら、
何度も彼は怪我をしてしまうわけです。
ただ、その度ごとに包帯を撒き、
絶対に試合を休まない。
なんせ自分が長く休んで迷惑をかけた。
責任感が強いのでしょう。
とにかく後半は頑張って試合に出続けました。
でも、当然、
「かえって迷惑になるのでは?」という
意見は出ますよね。
それが嫌だから、骨折した指で
打球に飛びついてファインプレーをする。
足を引き摺りながら、盗塁までする。
昨日もホームランを打つ前、
捻挫した足で3塁打を打っていました。
無理のあるプレーをして、
次の日に休むことも多々ありましたが、
そんな調子でチームに貢献し、
皆から鉄人扱いされていたわけです。
それを知っていたからこそ、この大一番での
奇跡的なホームラン、
チームもファンも、皆が一体となって
感動していましたね。
フリーマンさんが責任感が強い性格になったのは、
母親が小さいときに亡くなり、
ずっと男手1人で野球の指導をしながら
育てくれた父親の影響だそうです。
サヨナラホームランのあと、
フリーマンさんはバックネット裏に招待した父親に
「この瞬間は、あなたのためのものだ」と
お礼を言っていました。
一体何のために仕事をしているのか?
それをきちんと認識していさえいれば
最高の仕事ができる瞬間は、
ちゃんとやってくるものなのでしょう!