スズメと柿……木守の発想

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昨年も紹介したような記憶があります。
近くにある柿の木、
今年もたくさんの実をつけたみたいですね。
そんな季節になりました!

塀の向こうにあるから取りに行くことができませんが、
誰も管理はしていないようです。

そして昨年同様、
たくさんのスズメが群がっています。
おかげで周囲はものすごく
騒がしいことになっているのですが、
よく見ると柿はまだ、
少し黄色い感じではないか……。

鳥たちは甘柿か渋柿かということは、
あまり気にしないらしい。
それより少し季節が移行すると、
この辺りはヒヨドリやムクドリなど、
少し大きめの鳥が増えてきます。

スズメたちがその前に、
柿を独占してしまおうという
戦略なのでしょうね。

よってこの木は、
たぶんスズメだけのためにだけに
存在しているようになっています。
種を蒔いてくれるから、
柿にもメリットはあるかもしれませんが、
長く共存している関係がここにはあるのでしょうね。

そういえば「木守の柿」という風習が、
地域によって残っているそうです。

「きもり」とか「きまもり」とか
「こもり」とか……。
呼び方はさまざまですが、
一本の木から柿を収穫するときに1個だけ、
取らずにそのまま残しておく風習ですね。

その理由はいくつかあって、1つは木への感謝。
「来年も実りをお願いします」という
願いを込めているのだとか。

もう1つは生き物へのプレゼントということで、
この柿のように鳥たちに食べてもらうことも
意図しているのでしょう。
人間が独占するべきではない。

ところが現在は空き家が多くなり、
こんなふうに「一本まるまる木守の柿」も
特に東京では増えている気がします。

それでも実りを毎年もたらしているのは、
よく考えるとすごいですね。

自然は人間がいなくなっても、
自由気ままにやっていくのだろう。
この柿やスズメたちを見ると、
そう考えざるをえません。

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