「言葉はペーパーカップから溢れ、
降りやまない雨のように流れていく
通りを這いながら世界へ広がり、
やがて宇宙を超えて滑り出す……」
ビートルズ時代のジョン・レノン、
「Let It Be」に収録されている名曲、
『アクロス・ザ・ユニバース』ですね。
この曲を聴くたびに、私は、
「そうだ仕事をしよう!」と
原点に返る(笑)
文章を書く仕事の楽しさや意義を
なんとなく再確認させてくれます。
ジョンもこの曲を愛し、
それだけに適当にアレンジして世に出した
ポール・マッカートニーと揉めたとか。
いろいろ因縁のあった曲でもありました。
12月8日は、そのジョン・レノンが亡くなった日。
1980年のことで、今年で44年になりますね。
生きていればジョンも、84歳です。
この曲にはインド思想も入っていましが、
何より言葉を重んじたジョン・レノンの
曲づくりに対する信念のようなものが
込められているのでしょう。
「Jai guru deva om
何ごとも私の世界を変えることはできない」
自分で言葉をつなぎ、
それをペーパーカップの狭い世界でなく、
宇宙へまで発信し、
何度も何度も思考を重ねていくから
「誰にも変えられない自分の世界」ができる。
だからこそ稚拙でも、チグハグでもいいから、
自分で考え、自分の言葉を紡いでみる。
そこからが始まりなんですね。
なんといっても、
言葉が氾濫している現代社会です。
SNSの時代をジョン・レノンさんが
予期したかはわかりませんが、
責任を持たない「誰でもない人」の言葉や
他人の言葉を受け入れした言葉、
あるいは悪意や利害関係のみで発せられた言葉に
多くの人が踊らされてしまう。
そんな時代だからこそ、
「自分の言葉」を書き、
宇宙を超えさせようと頑張ってみることが大切だ
……と考えるのは私だけでしょうか。
まあ稚拙でも、書くことの楽しさを
伝えられていけば、44年前に亡くなった方にも
少しは褒められるのではと、思ったり(笑)
みんなで頑張っていければですね。
ちなみに、文章指導も夏川は行なっています。
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