狂い咲き? 12月の桜

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

画像は先日も紹介した天現寺ですが、
「狛虎」どころではありません。

昨日に訪ねてみると、これはビックリ。
紅葉している葉とともに、
薄いピンクに咲いているのこれ、桜ですよね。

もちろん冬に咲く河津桜などもありますが、
あれってこんなふうに、
「紅葉しながら花を咲かす」なんてことが
あっただろうか?
そもそもここに冬の桜があった記憶もないし……。

でないとしたら、
いわゆる「狂い咲き」かもしれませんね。
春に咲く桜が、どういうわけか
季節外れで咲いてしまう現象です。

それは今年の冬が、暖かいからか。
といってここ数日は寒い日が続いていますが、
調べるとただ桜も、
勘違いしているわけではないようです。

狂い咲きは、あまり嬉しいことではなく。
台風のような強風や、
虫で葉っぱが随分落ちてしまった桜の木に
多く起こる現象だそうです。

本来、木は光合成する葉っぱで養分を作り、
その養分で花を咲かせます。
だから花が咲くまでには、
葉っぱを広げて、十分な力をどんどん
蓄えていく必要があるわけです。

しかし風や虫の被害で葉が少なくなると、
十分な養分が蓄えられません。

だから春に花を咲かせず、
夏も秋も必死になって少ない養分を蓄え、
ようやく冬になって満タンになったエネルギーを
「遅れました」と開花に使用する。

なるほど、締め切り期限に間に合わず、
それでも執筆を諦めずに続けた
作家のようなものだったのか。

にしても少なくなった葉は、
もう茶色く色が変わり、
ほとんど落ちていますから、
ギリギリではあったのかもしれません。

それでも仕事を完遂させたなら、
立派ではあります。

いずれにしろ、小さなひっそりした開花。
つぼみがあるような感じでもなく、
もう花の寿命も短そうではあります。
きちんと来年は正いスパンで
花を咲かせてほしいですね。

でも、地球温暖化の影響もあるのであれば、
恐ろしいことなのかもしれない……。

関連記事

ページ上部へ戻る