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誕生50年、初のパソコンは誰が作った?
- 2024/12/19
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12月19日は、「パソコン」が生まれた日だとのこと。
ちょうど50年前の1974年、
現在は存在しませんが、アメリカのMITS社から
「Altair8800」という商品名で発売されました。
それが画像……。
パソコンというより、
アンプのようなものにしか見えないのですが、
それでも価格は60万円したとのこと。
どうやって使ったんでしょうかね。
このパソコンを作った、エド・ロバーツという人、
非常に面白い経歴を持った人です。
そもそも彼は医師になろうとしていたのですが、
大学時代に彼女が妊娠してしまい、
仕方がなく中退し、軍に入ります。
そこで電子工学に携わりました。
電子工学を学んだ結果、電卓の技術に触れ、
彼は同僚と一緒に独立します。
そして作った会社が「MITS」。
関係ないけどなんとなく
「マサチューセッツ工科大っぽい」と、
ずるいネーミングをしたようですね(笑)
それでロバーツは電卓ビジネスで成功するのですが、
すぐにこの商品は価格破壊してしまう。
大きな負債を背負った彼は、
パソコンの開発に乗り出すわけです。
たまたま発明されたインテルのMPUが
これを可能にしました。
ネーミングはたまたまその日見ていた
スタートレックの行き先が、
「アルタイル系」の星だった。
それで「Altai」なのだとか。
それでも初の個人で持てる額のコンピューターだと、
大ヒットした「Altair8800」。
すると3年でロバーツは、
会社を売却してしまいます。
そのお金で故郷に農場を買い、
農作業をするかたわら、別の挑戦を始めました。
それが大学のときに諦めた、
医師への夢……だったんですね。
45歳にして彼は医師免許を取得し、
故郷に小さな診療所をつくったそうです。
なんだかお金やキャリアに縛られない、
自由にやりたいことをやった人生ですが、
考えてみれば、今の世で
それを可能にする手段として使用されているのが
「パソコン」なのでしょう。
多くの人の夢を実現する商品を発明した彼に、
私たちは感謝しないといけないですね。