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クリスマスって、誰の誕生日?
- 2024/12/25
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12月25日、今日はクリスマスですね。
どこかの作家が原稿に追われている中で、
世の中は大騒ぎでしょうが(笑)。
まあ、クリスマス。
画像のこの方の誕生日です。
ローマから中東までの世界で
広く信仰された「ミトラス神」ですね。
今日はお参りしなくちゃいけません……。
違うでしょう!……と。
キリスト教の方には怒られるかもしれませんが、
そもそも
「イエス・キリストがいつ生まれたか」は、
ハッキリわかっていないようです。
でも、キリスト教がローマ帝国で広まる前、
この日は「ミトラス神」の誕生日として
お祭りが行なわれていました。
その後、ローマ帝国ではキリスト教が
国教にまでなるのですが、
「どうせお祭りをするなら」と、
強引にこの日が誕生日にされてしまったんですね。
その昔、「ダヴィンチ・コード」という映画でも
この話が取り上げられていました。
そんなわけで歴史に埋もれてしまった
「ミトラス神」ですが、結構この神様、
すごいんです。
太陽の神であり、五穀豊穣の神であり、友愛の神であり、
勝利の神であり、男神であり、女神であり……と、
なんでもありなのですが、
そういえば似てるということで、
「弥勒菩薩」の起源ではと言われています。
その神様は突然、地中海世界に登場するのですが、
実はそもそもが
インドとかペルシャで信仰されていた神様の
融合体ではないかと言われます。
というのも、この地域は当時、
西からやってきたローマ帝国に、
どんどん侵食されていく状況にありました。
ならばと、この地域に住む人々は、
自分たちの神様をいつしかローマ風にして
格好よくアレンジしたものを
便利に創作してしまったんですね。
するとローマ人もこの神様を受け入れ、
クリスマスだった誕生日を祝うようになった……。
のちにこの辺の周囲で生まれた宗教が、
今も争い合っていることを考えれば、
じつに平和的でありがたい神様にも
見えてきますよね。
ぜひ知っておてくださいませ!