『夕刊フジ』に感謝を込めて

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1月の末、こちら
長くタブロイド紙として販売されてきた
『夕刊フジ』が休刊。
56年の歴史に幕を閉じました。
本当に「お疲れ様でした」ですね。

昨年の10月ごろに発表がありましたので、
今のフジテレビの問題とは別の話。
新聞、雑誌、書籍と、
出版メディアの低迷に連なる流れなのでしょう。
まったく辛い話でございます。

夕刊フジといえば、
「オレンジ色に燃える、憎いやつ……」
なんていうCMを
しょっちゅう見ていたのは、
小学生の頃だったでしょうか?

発刊が1969年の2月だそうですから、
じつは私とは「同級生」になります。
56年の歴史だったそうです。

そのころは自分とかかわるなんて
想像もしていませんでしたが、
出版業界で仕事をすることになり、
多くの思い出はあります。

20代で商業出版の会社に転職し、
はじめて担当した本の書評を掲載していただいたのは、
「夕刊フジ」でした。

さらには自分の企画として、
初期の頃にやった本にも、
夕刊フジで記事を書いていた著者さんに
アプローチしたことがありました。

確か独立開業の本だったのではないか……?
懐かしい思い出ですね。
あまりうれなかったかもですが(笑)

作家となり、
自分で本を書くようになってからも、
たびたび「夕刊フジ」さんは、
本を取り上げてくださいました。

取材を受けたこともあったと思います。
夕刊紙が売れ、本が売れていた
私たちにとっては輝かしい時代を
ともに過ごしてきたんですね。
まさか先に行ってしまうなんて……。

ともあれ、ありがとうございました
……ですが、
長く歩んできた新聞や雑誌、
あるいは出版社や出版レーベルが
続々と消えていっている現在です。

いまだしがみついている私たちは、
なんとか岐路を見出し、
再び文字を読む文化が活性化する未来を
呼び戻したいものですよね。

がんばろう……!

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