- Home
- できる人研究所, 仕事ができる人の歴史入門
- はじめて生まれた「女性向け雑誌」
はじめて生まれた「女性向け雑誌」
- 2025/2/27
- できる人研究所, 仕事ができる人の歴史入門

2月27日というのは、
世界的には「女性雑誌の日」だとのこと。
今から400年以上も前の話、
1693年のロンドンではじめて女性向け雑誌
『レディーズ・マーキュリー』が誕生した
ということなんですね。
ちなみに「マーキュリー」は水星ですが、
ビジネスを司るローマの神様。
ギリシャで言うところの
「ヘルメス」ですね。
一般的な情報誌「アシニアン・マーキュリー」の
女性版として発刊されたそうです。
でも、そもそも「雑誌」って、
いつごろ世の中に誕生したのだろう?
「雑誌」の定義はさまざままでしょうが、
世界最初の雑誌は、公式では
1665年にフランスで創刊された
『ジュルナール・デ・サバン』
とされているんですね。
すると、最初の雑誌誕生から
わずか30年も経っていない頃。
一般的には当時まだ差別され、
男性よりも社会的地位も低く、
教育を受ける機会にも恵まれていなかった
女性たちへ向け、
「専門の雑誌を創ろう!」と企画した
編集者さんたちがいた……ということです。
チャレンジャーですよ。
この最初の女性向け雑誌は、
「本家マーキュリーから読者を奪う可能性がある」
とのことで、
刊行期間は決して長くはならなかったそうです。
それでも世界各国で発売される女性誌の起源となり、
今でも「レディーズ・マーキュリー」といえば
女性向け悩み相談の代名詞になっているとのこと。
一方で現在、日本では
数多くの「女性誌」が廃刊に追い込まれています。
じつは私も自己啓発の本を書いていた関係で、
女性誌に登場したことが何度かあります。
その多くが、いまはもう、廃刊になってしまっている。
悲しいことですよね。
でも、1693年に
女性向け雑誌が出来たときのように、
可能性のある企画が成り立てば、
なんとしても実現させようと動き出すのが
世の編集者の性です。
10の雑誌がなくなっても、
また誰かが新しい10の企画をつくる。
チャレンジする気概がなくならない限り、
何度でも出版業界やコンテンツの業界は
再生していくのではないか……?
そうあってほしいですね。