「戦国の常識」も今は大きく変わっていた……!?

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夏川が読んだ本の紹介ですが、こちら
『戦国時代を変えた合戦と城』
(千田嘉博&平山優:対談、朝日新書)
という本。

最近の城郭や古戦場の研究成果から、
主に徳川家康が築いた城や、
彼が参戦した戦について、
専門家の2人による検証をまとめた内容になります。

じつは私も、その昔に考古学をやっていた人間。
ただ、そのころ
「城」とか「戦場」というのは、
いくら調査をしても、
わかることが限られる分野でした。

だって、たとえば大坂城などは、
冬の陣、夏の陣が終わったあとで
さんざん徳川家にぶっ壊されたあとで
でっかいお城を彼らが再建しているわけです。

その中で、秀吉が築いた大坂城は?
……と言われても、残っていないわけです。
描いた絵でしかわかりません。

さらに「古戦場」なんていって、
ようは川沿いの平原だったり、
山奥の峠道だったりするわけです。
痕跡なんて、何百年後の現在で
今さらわかるわけもない。

……だったのですが、
現在は上に建った構造物を壊さずに
土台となった古い建造物の痕跡を探る技術が進んだり、
地面の下をレーザー探査したり、
人工衛星の写真を分析したりという
技術革新が進みました。

その結果、見えない過去の痕跡が、
数多くわかってきたんですね。

そうした知識の数々で、
歴史自体もいろんな考察の余地が出てきました。

たとえば家康は、
秀吉に転封される前から、
江戸に目をつけていた可能性がある。
むしろこの地に移ったのは、
自分の提案だったという話もある。

それから古戦場では、
小早川秀秋は最初から自分の陣を
家康側で戦いやすくなるよう
築いていたらしい。
迷った末、家康から砲撃されて動き出した
……というのは、
作り話だった可能性があるんですね。

古戦場やら白やら、じつは日本には、
あまりよくわかっていない遺跡が多くあります。
東京の家の近くにだって、
じつはあったりするのですが、
こういうところからもひょっとしたら
新発見があるのかもしれない。

つねに「現在進行形」である歴史の面白さが
見えてくる本だと思います!

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