1本の木を大切にできる人が、人生を大切にできる

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「その木に、私の首を賭けましょう」

こちら誰の言葉かといえば、
本多静六さんという方のもの。

私の本でも紹介しています。
知る人ぞ知る「貯蓄の神様」として知られた
明治時代の偉人。

収入の4分の1をひたすら貯蓄し、
そのお金で投資をしなさい……という教えで
巨万の富を築いたとされる方です。

そんな方が、なぜ1本の木に
命を賭けるのか……と、
非効率な考えのようにも思えます。

しかし、本多静六さんの本職はといえば、
「林学者」という仕事で
日本の近代林業を支えた方。
さらに「公園の父」として、
日本の都市の公園設置に力を注いだ方です。

先の言葉は、都市開発の際に
切られそうになっていたイチョウの木を懸命の説得で、
自分が設計した日比谷公園に移植した際に
述べた言葉でした。

じつはそんな本多清六さんが、
「植栽の日」として提唱したことがきっかけで、
4月3日は、
「愛林の日」の始まりになっているとのこと。

そもそもは「神武天皇際」が行なわれる日
……だそうですが、
欧米では植樹が活発に行なわれる
4月の時期に合わせたのだそうです。

でも、どうして「蓄財の神様」が
「木の保護」に熱心だったのだろう?

じつは本多静六さんは、
アメリカのバージー・ノースロップという
教育家に影響を受けており、
彼が推奨していたのが、
「アーバーデイ」という植樹の習慣です。

人間はあくまで自然に帰るべき存在であり、
健全な成長のために欠かせないものである。
そのためには都会に住んでいたとしても、
身近に自然があり、林があり、
森にいつでも行ける環境が必要になる。

だから森が栄えていることが国の強さであり、
木を育て、林を開発し、森を育成するためには、
1本の木に投資することはできなくて
どうするんだ……というのが、
本多静六さんの発想だったわけですね。
実際、彼は多くの資産を環境に投資したことでも
知られています。

ところが、そんな日本では現在、
森や林の存在意義が失われ、
とうとう山火事まであっちこっちで
起こるようになってしまった……。

アメリカでもすっかり
環境保護に対する価値は下がりましたが、
「大丈夫なんだろうか?」と、
投資の神様もさぞ心配しておられるかもですね。

画像はどこの森だったか……。
熱海かな?

桜の恵みも、豊かな自然があってのものだと、
私たちは認識しないとです。

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