もし蔦屋重三郎に会えたら、やりたいこと……

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久しぶりに夏川が読んだ本の紹介……ですが、

蔦重の矜持』(双葉社)という本。

大河ドラマ「べらぼう」でお馴染みの
「蔦屋重三郎」ですが、
私たち出版人の大先輩とも言える
名プロデューサーです。

そして私の友人でもある、
「江戸料理文化研究所」の車浮代さん。

すでに
蔦屋重三郎と江戸文化を創った13人 』(PHP文庫)
Art of 蔦重 蔦屋重三郎 仕事の軌跡』(笠間書院)
仕事の壁を突破する 蔦屋重三郎 50のメッセージ
(飛鳥新社)
蔦屋重三郎の慧眼の慧眼』(ディスカヴァー21)
などの著書を続々と出されております。

車さんはそもそも、
蔦重が今のように大人気なるずっと前の2014年に
蔦重の教え』(双葉文庫)
という本を出版しました。

それが現在の活躍につながっているのですが、
前にブログでも紹介しました。
現代の広告営業マンが
なぜか若返った状態で、ほぼ240年前の吉原に
タイムスリップしてしまう。

そこで蔦屋重三郎の下で仕事を学び、
人生を変える大きなきっかけをつかむ物語です。

時代小説であり、SF小説であり、
仕事の考え方も学ぶことができる。
大河ドラマとは別に、
とても面白く読める小説でした。

こちらの『蔦重の矜持』は、
その続編に当たるもの!
ついに現在の蔦重復興に合わせ、
過去の小説も待望の
「第2弾」が出来上がったわけですね。

当然ながら、登場人物は同じ。

過去にタイムスリップした主人公は、
すでに老年の域に達し、
料理人としてパリで成功していますが、
彼はフランス人の血が入った孫と共に
江戸時代の吉原に再びやってきます。

今回はSF色が強いのか、
車さんはタイムスリップもので議論となる
「過去の改変」に挑戦されています。

なるほど、確かに「もしこうだったらな」と、
できることなら変えたい歴史的事実はある。

ならば未来から来た歴史を知る人間が、
過去を変えようとすることで
一体何が起こるのか?

その結果は、ぜひ本書をご覧になって
いただければですね。

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