「人々を導く者とは、彼らのために、
自分自身を犠牲にできる人でなければなりません」
1月20日は、いよいよアメリカで
トランプ大統領が就任する日。
一体どうなってしまうのか……。
不安は多いのですが、
私たちは行方を見守るしかありませんね。
表題の言葉、いまからおよそ50年前に
アメリカ39代の大統領に就任した方。
ジミー・カーターさんの言葉。
昨年の末に100歳で死去し、
今月の10日にはアメリカで国葬が
行なわれていますね。
ちょうどパレスチナのガザ地区では、
ハマスとイスラエルの停戦合意が
実現しました。
カーター大統領といえば、
70年代に「キャンプデーヴィット合意」により、
中東戦争を終了させた方です。
画像は、エジプトのサダト大統領と
イスラエルのベギン首相と。
結果、ユダヤ人側にもアラブ人側にも、
過激な陣営からは批判されたのですが、
それでも戦争を終結させることを
利益度外視で最優先させたのでしょう。
大統領をやめてからも、キューバや北朝鮮など、
アメリカと対立した国々へ出向き、
和平交渉に尽力した方。
その功績で2002年はノーベル平和賞も
授与されています。
自分が人質になるから……なんて、
元大統領にあるまじき交渉をしたなんていう
話もあります。
上に立つ人は、それくらい覚悟をもって
自分が守るべき人を守れ、ということですね。
難しいことではありますが。
トランプさんが取り戻したがっている
「パナマ運河」は、そもそもカーター大統領が
パナマに返還したものだとか。
民主党側ですし、トランプさんとは
相反するところも多そうですが、
多くの民衆を守る立場に立ったことでは
同じではあります。
生前はかなり対立していたという、
カーターさんとトランプ大統領。
ただ2人の共通点は、案外と多いのだとか。
大きな覚悟をもってトランプさんにも、
平和な世界を実現するよう
尽力いただきたいですね。