なんて嬉しい「カレーの日」

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1月22日は、全国的に
「カレーの日」なのだそうです。

なんでも1982年に、
給食の創立35周年を記念して、
この日に全国の小学校で一律に
カレーライスを出すことが決まったとか。

いや、その前から、自分は給食でカレーを
楽しみに食べていたような……なんて
思ったのですが、そういえばあれって
「カレーシチュー」でした。

自分の頃はご飯がなくパンだったか。
今の小学生が羨ましいですね。

ともあれ、「カレーの日」は、
カレーライスが共通の給食になった日であって、
決して誕生した日ではない。
ならば、カレーライスって、
一体いつ頃から、食べられるようになったのだろう?

答えはこれ、明治時代に、
日本で始まったようです。

そもそもカレーの原型はインド料理であり、
さまざまな香辛料を使った料理。
カリーというのは
「スープの具材」の意味だそうですが、
そんな料理は存在しません。

これを「カレー」というスープにしたのは、
18世紀の帝国主義の時代にインドを行き来した、
イギリスの船乗りだったようです。
東インド会社ですね。

イギリスといえば、シチューは伝統料理。
でも、ホワイトシチューなんてものは、
牛乳が腐ってしまって、船で食べられません。

それで味はまったく違うと思うのですが、
インドの香辛料を使用したシチューが
考案されたそうなんですね。
食べやすくするよう小麦粉なども入れ、
これが「カレー粉」となって普及しました。

そして1868年の明治維新の際、
イギリス船から日本に「カレー」が伝わったとか。
これを明治時代に西洋料理を紹介し、
グルメ作家となった仮名垣魯文が、
いちはやく、このカレーを伝えます。

ときは文明開花で、多くの日本人が、
西洋文化を真似ようと必死になっていた頃。
とくに料理では「牛鍋」が
この人のお陰で大ブームになっていたそうですが、
一方でカレーシチューをご飯にかけた
「カレーライス」も、
このときに生まれていたようです。

なるほど、するとこの
すき家の「牛カレー」は、
明治人の憧れを2つとも取り入れた
贅沢料理なのではないか……?

いずれにしろ異なる文化が交差するとき、
人類は素晴らしい料理を考案するのが、
鉄則になっているらしい。
ラーメンしかり、パスタしかりで、
それだけ人は、
「食」について探究者であるようです。

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