「ゴールドラッシュ」を起こした人は大富豪になれたのか?

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

今から177年前の1948年1月24日、
サクラメント川沿いの工場で働いていた
ジェームズ・マーシャルさんが、
働いていた工場の水車小屋の水の下で
キラキラ光るものを発見します。

これはひょっとして……金!?

ニュースが全国に伝わると、
メキシコとの戦争でアメリカが奪った
アメリカのこの地に、
全国から30万の人々が金を求めて
押し寄せたと言われます。

これが「ゴールドラッシュ」と
呼ばれる事件で、
2年後にはカルフォルニア州が成立。

ロサンゼルスもサンフランシスコも、
この金を求めてやってきた
「49ers」と呼ばれる人々の末裔が
築いた町だったんですね。

そんなアメリカの繁栄のきっかけを作った
マーシャルさん。
さぞ、大富豪になったかと思いきや、
じつにアンラッキーな生涯を送った方でした。

そもそもは彼は開拓者で、
メキシコ領だったこの地で
牧場と農場を営んでいました。
それが戦争に従軍することになり、
すべてを失ってしまうのですが、
工場を任せられ、
なんとか自立して働けるようになります。

しかしゴールドラッシュが起こるや否や、
大挙押し寄せた探掘者によって
この地から追い出されてしまったそうなんですね。
自分が発見者なのに!!

その後も再起して、農場を始め、
かたわら再び金の採掘も行なうのですが、
残念ながら一向に見つからない。
最後には破産し、不運な人生を過ごしたそうです。

それでもカルフォルニア州はこの人物を
「歴史的偉人」とし、
記念碑をつくり、住んでいた家を保存しています。
うまくいかなかった人生でも、
多くの人に感謝されて、
いまも富の象徴にされているわけです。
本人まったく、
富に恵まれなかったのですが……(苦笑)
それも人生なのだろうか。

「ゴールドラッシュで一番富を得た人」
といえば、
じつは「金を当てた人」でなく、
採掘者に向けて
「作業パンツ」を売った人かもしれません。

その人こそ、リーバイ・ストラウス。
つまり、これが「ジーンズ」になったんですね。

いつの時代も、違う視点から現象を見ていた人が、
真の成功者になるわけです。
私たちも学ばないといけないですね。

関連記事

ページ上部へ戻る