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「伝説の建国者」の生涯を知ってしましたか?
- 2025/2/12
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2月11日は、「建国記念日」でお休みでした。
建国記念日は、
つまり「日本という国ができた日」ですが、
ようするに初代の天皇である
「神武天皇」が即位した日です。
その昔は「紀元節」と呼ばれていました。
この神武天皇は、
天照大神から5代続いた神様の最後、
「ヒコナギサタケウガヤフキアエズノミコト」
の息子として紀元前の時代に生まれ、
127年生きたとされる天皇。
「紀元前660年の2月11日に即位した」と
「古事記」や「日本書紀」の伝承には
記されています。
あくまでそれは伝説の話、
実在は疑問視されているのですが、
伝承上の日本建国者を、
「私たちが知らない」というのは、
本当はおかしなことです。
ようするに
「戦争の時代を思い出さないように」
ということで、
日本の教育では教えられなくなったのですが、
建国者を知らないでいて日本人を名乗っているのは、
国際的には変ですよね。
そこで神武天皇とは、
どんな伝説を残しているのか?
神武天皇が即位したとされる奈良県橿原の、
「橿原神宮」には、『神武天皇一代記』という
絵巻が残っています。
そこから抜粋すると、次の通り。
・0歳……神々が降臨した九州・高千穂の地で誕生
・15歳……第四王子として、皇太子に
・45歳……会議を招集し、国家を安定させるため、
東国への遠征を申し出る
・同年……海軍を率い、四国と中国地方を統一
八咫烏の協力を経て、
現在の大阪、和歌山、奈良を平定
・51歳ころ……諸国を傘下にし、
奈良県の橿原に宮殿を造営、
初代の天皇として即位する
・53歳ころ……天下の平定を終える
・127歳……崩御
東征し、建国してから、
亡くなるまでは雑ですが、
その辺はやはり伝説的なところ。
九州から出発したとして、
大和の都を置く国を作るまでには、
実際のところ長い過程があったのでしょう。
考古学的には古墳が生まれ、
それが全国に広まっていく時代となります。
ともあれ、2月11日は、
1人の英雄が国を統一し、
「日本」という国のもとを築いたとされる日。
私たちの国は、その祖先から連なる、
世界で最も古くから存在する王を頂いている国に
なっているわけです。
そのことを忘れてはいけませんね。