人は最後まで学び続ける生き物である……
- 2025/2/16
- 賢者の言葉

「私たちの限られた知識は、
私たちに欠けている無限の知識に対して、
ほとんど無と同様のものです」
こちらはイタリアが誇る「近代科学の父」。
ガリレオ・ガリレイの言葉ですね。
『天文対話』よりの引用。
「無知の知」という言葉を使った
哲学者ソクラテスの解説として述べているもの。
『奮い立たせてくれる科学者の言葉90』
と言う本で、私が紹介した言葉です。
画像はイタリアのリラ札からですが、
2月15日は、ガリレオの誕生日だったとのこと。
生誕461年になりますね。
ガリレオといえば、
物理学では力学の法則を確立し、
天文学でも木星の衛星や太陽の黒点など、
さまざまな発見をしたことで知られます。
ただ、異端審問にかけられた際には、
自身の説であった地動説を
撤去せざるを得ませんでした。
「それでも地球は回っている」と、
ぼそっと言ったのは有名な話ですよね。
これ「ぼそっと言った」だけの話では
ありません。
70歳で「異端」とされたあと、
幽閉され、職を失い、貧乏もするのですが、
じつは77歳まで、真理を追求しようと
研究も、発明も、執筆も続いていたんですね。
その間に、世話をしてくれた娘を失ったり。
失明し、口述筆記しかできなくなった。
それでも決して、
学ぶことをやめることはなかったのだそうです。
最後の本を書いたのは、73歳のとき。
同じ年に「振り子時計」の発明もしています。
目の見えない彼を、残った息子や
大勢の科学者が支えたんですね。
そんな不屈の精神の基盤なったのは、
自然の摂理に対して、
「人間はまだまだ無知だ」という信念によるもの。
考える脳を携えて生まれてきた人間にとって、
勉強し、世の中の謎を解くことは
使命だと考えていたのではないでしょうか。
そう、私たちは世の中で、
無知で小さな存在に過ぎない。
そんな人間が、限られた人生で、
何をくよくよし、
前へ進むことをためらっているのだろう。
もっと謙虚に自分の成長を目指していきましょう!