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花まつりの花は?
- 2025/4/12
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少し前のことになりますが、
画像は4月8日の私の近所のお寺、
「清正公」として知られる
「覚林寺」ですね。
桜とともに……。
この日は「花まつり」でした。
正式には「灌仏会」と言われる
「お釈迦さま」の誕生日ですね。
なるほど、だから桜なのか……と思いきや、
じつは桜はさほど関係がない。
なんせインドの話ですから。
お釈迦さまは現在のネパール南部、
「ルンビニ」という地で生まれたとされます。
彼は王族の家に生まれたのですが、
お母さんがたまたま花園で休んでいるときに
陣痛が始まった。
さらに釈迦の誕生日を天上界の龍が祝福し、
天から「清浄の水」を注いだとされます。
だからインドでは神聖な飲み物とされる
「甘茶」を仏像にかける習慣が生まれたのですが、
この「甘茶」は、
ヤマアジサイの花から作るお茶とのことで、
「花まつり」と
呼ばれるようにになったんですね。
いずれにしろ、本国のインドはもう
仏教の国ではない。
考えてみればキリストさんの誕生日と違って、
ほとんど知られてなくなってしまった
お釈迦さまの誕生日です。
そこで日本の明治時代になって、
知名度の薄さを解消しようと、
浄土真宗のお坊さんが提唱したのが、
この「花まつり」だったんですね。
なんと慣習が誕生したのが、
日本でのことだったわけです。
でも、どうしてせっかく
4月の8日というお日柄なのに、
桜を利用しなかったのか。
イマイチしられない
お釈迦さまの誕生日ですが、
せっかく日本で生まれた記念日です。
記憶にはとどめたいですね。