世界で最初の万国博覧会は?

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画像はかつてロンドンのハイドパークにあった
「クリスタルパレス(水晶宮)」という
ガラス製の建造物です。

これは1851年、ロンドンで
「第1回万国博覧会」が行なわれた際、
メーン会場として使用されたもの。
つまりは、今の大阪にある
木造のリングに当たるようなものなんですね。

今の万国博覧会と同様、
危険性が物議を呼んだクリスタルパレスでしたが、
万博では大絶賛。
その後、郊外に移設されたのち、
商業施設として長く人を集め続けましたが、
1936年に消失したそうです。
ただ今でも、プレミアリーグのサッカーチームに
その名前を残しています。

これが史上初めて開催された
「国際万博」ですが、
じつは以前からも国王の主催で、
大きな物品市が何度も開催されてきました。

というのも、18世紀、19世紀というのは、
ヨーロッパが世界へと激しく進出していった時代。
大航海時代は、やがて侵略を伴う
帝国主義の時代へと変わっていきます。

1851年のイギリスといえば、
まさにヴィクトリア女王が君臨した大帝国時代で、
アメリカに、エジプトから南アフリカにいたる
アフリカの大半に、中東にインドに
東南アジアにオーストラリアに……と、
広大な地域を植民地化していました。

その功績を示すとともに、
各地で採れる物産を皆に知らしめて、
経済を活発させよう……。

そんな流れで「国際万博」は始まったわけですね。
主にフランスとイギリスが中心となり、
列強国が支配地の文化を伝えるための
万博は開催され続けます。

ちなみに支配されてこそいませんが、
日本は江戸幕府のころに
パリの万博に参加しています。

今の世界各国と同様、
パブリオンのようなものをつくって、
パリ市民に江戸文化をアピールしていたのでしょうね。

そんな万国博覧会が、
今どのくらい意義があるのかといえば、
正直わかりません……。

費用対効果でいえば、このネットの時代に、
ビジネス的な展示会としては、
価値は薄くなっているかもしれません。
あとは集客などによる経済効果ですかね。

とはいえ、やっている以上は
行きたくなるのが心情ですが、
大阪や日本の発展につながることを祈っています!

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