『失敗や挫折が財産に変わる!「こころあたたまる物語」』

「エディターMaikoの読書日記」
『「折れない心」をつくるたった1つの習慣』(青春出版社)や
『運がよくなる100の法則』(集英社)など
数々のベストセラーを出版している、
今、超売れっ子の植西聰先生の新刊をご紹介させていただきます!
タイトル:『それでもあなたはうまくいく』 発行:マガジンハウス

2012年も余すところ残りわずかになってきました。
良かったこと、楽しい思い出もあれば、
失敗や挫折、苦い思い出のある方もいるでしょう。

後者の方は、未来の自分に向けて、
「もっと楽しい人生になるために、この失敗に気づいて改善しなさい」という、
メッセージなのかもしれません。

本書は、
「失敗や挫折の経験も今後の自分にとって貴重な財産になる!」
そのためのちょっとした考え方のコツがたくさん紹介されています。

イソップ物語、ギリシャ神話、ブッダ、孔子、史記、明恵、良寛、吉田兼好、
西鶴、斎藤茂吉、石川理紀之助…など。
世界中の民話や偉人達の言葉をもとにした88の話集で
あなたの心の栄養になります。

中には、結構感動した物語もありです!

その中の一つに、
『人事異動で「好きだった職場」を離れる時の、こんな心得』では、

美しい島に住んでいた老人が天国に旅立つことになりました。
老人は島での暮らしをとても愛していて、
土を手に握りしめて、天国へ昇っていきました。
すると、天国の門番が「手に握っている土を離さない限り、天国に入れない」と言います。
しかし老人は「島の土を手放すのは絶対にイヤだ」と言い張りました。
そこへ天国の門の向こうから、小さな子供が走って来て、
「おじいちゃん、また会えたね」と叫びながら抱きついてきました。
その子は、幼くして死んだ老人の孫だったのです!
老人はその子を抱きしめました。
そのときに手を広げたために、握っていた土を手放すことになりました。
結果的に老人は天国に入れ、天国は生前に暮らしていた島以上に、
美しいところだったのでした。

この物語で植西先生が伝えたいことは、
「過去への未練を捨てない限り、新しい人生は開けない」
「未練を捨てて新しい世界に入っていけば、
そこはあんがい素晴らしい環境であることに気づく」
ということです。

この老人の話のように、本書は「こころあたたまる物語」に溢れています。

特に若手ビジネスパーソンで転職を考えている方、転職したばかりの方、
あたらしい世界にチャレンジしようとしている方、
また何をやりたいのかわからない方にも、
お勧めの本だと思いました。

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なお、賢者の書店より、
植西先生著の『運命の人は、ある日、突然現れる』も好評発売中です。
http://kenjabook.jp/library/pg84.html

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