夏川の振り返り8〜『見えない壁』
- 2021/3/11
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過去の本の振り返り、8冊目の本は
『見えない壁』というものです。
いまはなくなっている
「Nanaブックス」という出版社から出ている本。
じつは重版がかかるヒットにもなりました。
本書のテーマは、タイトル通り。
「壁を突破する」というものです。
「仕事ができる人にならなければいけない」
「自分らしさを見つけなければならない」
「もっと強くならなければならない」
「人に好かれなければならない」
「コミュニケーションが上手くならなければいけない」
「目標をしっかり作らないといけない」
「がんばらなければいけない」……という、
「固定観念」を打ち壊そうという本。
よくこれらを「固定観念」と言い切ったな、と。
当時の私もえらく挑戦的だったものです。
☆
ただ、いまでもこれらに縛られているばっかりに、
「結果が出せない」とか、
「自分らしさが失われる」とか、
「仕事が面白くない」という
根本的な悩みを抱いている方は案外と多いでしょう。
決して古くなっているテーマではありませんね。
☆
「仕事が面白くない」と言いましたが、
じつはこの「7つの壁を突破する」というテーマ。
1年前くらいに出ている『仕事を面白くしたいときに読む本』
と同じものです。
同じ構成から出発したものですが、
前者は「仕事を面白くする」という
目的のほうに焦点を当てて企画変更したのに対し、
こちらは当初の「仕事の壁を突破する」というテーマで
そのまま当初の企画どおりで新しい本を執筆したわけです。
当然ながら事例はすべて変更し、
両者はまったく違う本になっていますが、
売上がどうだったかといえば、出版的にはこちらが成功でした。
☆
「うまくいく人の考え方は、どこが違うのか?」
などというオビ文句もありますが、
「こうすれば売れる」という前例なんて無視して、
当初の方針からブレずに突っ切ったほうがいい……。
出版では何度も経験していますが、
じつは最初の発想が、
いちばん正しい発想だったということはよくありますね。