「人類は皆、兄弟」の意味
- 2021/5/7
- できる人研究所
- words of wisdom, 君はこの言葉を知っているか?
人類は皆、兄弟……。
何気なく教訓的に言われる言葉ではありますが、
そもそもこの言葉を最初に言った人が誰か
ご存じでしょうか?
それは、あの「赤十字社」の創設者。
スイス人で、最初のノーベル平和賞受賞者。
アンリ・デュナンさん、という方ですね。
私は小学校の教科書で、その人生を学んだ気がします。
じつは5月8日は、デュナンさんの誕生日。
なので「国際赤十字デー」にも指定されています。
☆
そのデュナンさんは、19世紀末を生きた方ですが、
「赤十字の父」と言われながら、
お医者さんではありません。
もともと銀行家として働いていた人です。
ところが厳格なプロテスタントでもあったため、
すぐに「お金儲けのための仕事」が
嫌になってしまったわけです。
20代にして銀行を辞め、慈善活動化になりました。
そんななかで彼は、イタリアでの戦争を体験し、
多くの負傷兵たちに出会ったわけです。
そこにはフランス、イタリア、オーストリアなど、
国も違う大勢の兵士がいた。
でも、傷ついた人間に敵も味方もない。
動ける人が皆で協力して、
人の命を助けるべきではないか……と。
これが「人類は皆、兄弟」の発想、
デュナンさんは本を書いてその思想を広め、
「国際赤十字社」が創設されたわけです。
☆
赤十字社が世界に広がる一方、
じつはデュナンさん自身は
ほとんどの活動をボランティアでやっていたこともあり、
30代にして破産。
長くホームレスのような苦しい人生を
余儀なくされたそうです。
ようやく赤十字の功績が認められ、
行方不明だった70代のデュナンさんが探し出され
ノーベル平和賞の大金が与えられることになります。
でも、貧乏のどん底にあった彼なのに、
賞金にはほとんど手をつけず、
すべては赤十字に寄付されたとか。
何があっても誇り高い、スゴい方だったんですね。
星
コロナウィルスが世界を脅かしている現在、
デュナンさんが生きていたら、
何を考えただろう?
じつはその答えは、日本赤十字社が公開している
「動画」にあるかもしれません。
『ウィルスの次にやってくるもの』と
題されたこちら。
まさしく世界中の皆が助け合うために、
これから必要なことがわかるでしょう。
多くの気づきを与えてくれます!
https://www.youtube.com/watch?v=rbNuikVDrN4
[Words of Wisdom〜君はこの言葉を知っているか?]