強い思いが起こす奇跡
- 2022/3/15
- できる人研究所
北京でのパラリンピックが終わったそうですが、
55分という異例の短さだったこと。
長くしたくなかったのは、開催国の意図なのでしょうかね。
それもそのはずで、
日本の村岡選手らも頑張ったのですが、
今回すごかったのは何といっても、
侵略を受けている
ウクライナの選手たちです。
「祖国で耐えている仲間たちに勇気を伝えたい」
と奮闘した結果、
金11個を含む29個のメダル。
通常なら目立たない小国が、
開催国の中国に次ぐ、
2位のメダル数を獲得することになりました。
私もパラリンピックの事情はよくわからないのですが、
モチベーションの違いなのでしょうかね。
国を超えた応援の力も大きかったのかもしれません。
そうなると、まあロシアやベラルーシを外したのは
懸命だったのでしょう。
そもそも「平和の祭典」に
戦争活動を実行中の国が参加できないのは、
当然のこととは思いますが。
ウクライナの現在を見ると、
同じような状況に陥ったとき私たちは
「自分たちのために何ができるのだろうか」と
感じざるをえません。
第二次世界大戦に負けたあとでも、
たまたまアメリカという国に占領されたおかげで、
平和的に国家体制を維持できた日本人は、
支配されることの恐怖をあまり知りません。
でも、ウクライナを見れば、
モンゴル帝国に、ロシアに、ナチスに、ソ連に……と、
あらゆる大国に侵略されその都度、
虐殺を受け、差別を受け、自由を妨げられと
辛い歴史を繰り返してきたわけです。
今、やっと手に入れている自分たちの国を
必死に守るのは「当然のこと」なんですね。
ただ、そうはいっても
現実に戦うのは軍人たちです。
果たして障害をもった自分たちに
「できることがあるんだろうか」と考えた末の、
今回の結果なのでしょう。
それで本当に素晴らしい結果を出すのは、
凄いことですよね。
くしくもメダルを持って
国に凱旋することができなくなった彼らですが、
いったんその安全は
隣国のポーランドで引き受けるそうです。
「ウクライナ」という国を存続させ、
彼らが晴れて国に戻れるようにするのは、
国際社会の責任ですね。