「サン・ジョルディの日」がやってきた

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4月23日というのは、
「サン・ジョルディの日」だとのこと。

スペインでは、愛する人に、
「本」か「薔薇」を
贈る習慣になっているそうですね。

この「サン・ジョルディ」とは、
英語読みをすれば、
「セント・ジョージ」です。
聖ジョージ、キリスト教の聖人ですね。

その殉教日が4月23日とのことですが、
騎士でもあったジョージさん、
各地に「竜退治」の伝説を残しています。

その1つに、
スペインのカタルーニャ地方のものがあります。
恐ろしいドラゴンの支配を受けた国が、
仕方なくお姫様を生贄に捧げなければならなくなった。

そんなとき、白馬乗った聖ジョージが現れ、
ドラゴンを退治してくれたんです。
バサッと切り捨てた竜の切り口からは
真っ赤な血が大量に噴き出しますが、
気づくと血染めの大地には
美しい赤いバラが咲いていた……。

それで彼を忘れないように、
命日に「薔薇」を贈る習慣ができたんですね。

でも、あれっ?
「本」ののほうはどこに行ったの?

じつはスペインの国民的作家、
『ドン・キホーテ』で知られる
セルバンテスも。この日が命日なんだそうです。

それであやかり、
贈り物に「本」が追加されたんですね。
まあ、男性は花を贈られても
あまり嬉しくないかもしれませんので。

そこで23日、「誰かに本を贈ろう」という人が
日本にどれくらい、いるのかは知りません。
贈るとして、どんな本なら適当なんだろうか?

『古典』なんかはいいと思うのですが、
『自助論』とか『努力論』とかは何となく皮肉っぽいし、
マキャベリとかを贈って、すぐ実践されても
やや怖いところがあります(笑)

たまたま手元にあった、
シンペイ&スティーブの『BIG TALK』と
私の『Word of wisdom』を並べましたが、
こういうのは装丁が格好いい本は、
読まれなくても置いとくだけでハッピーになれそうだから、
案外といいんじゃないか。

あとは自分が読んで感動した本を贈るのが、
気持ちがこもっていいんじゃないですかね。
紹介文を書いて渡せば、
相手も「読みたい!」と思うのではないでしょうか?

ぜひ日本にも、そういう習慣ができてほしいです。

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