理想的なリーダーの姿とは?

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ソ連やロシアの隣国として、
その支配を受けきながら中立を保ってきた国、
フィンランドがNATOに加盟するということで
話題になっています。

そんな歴史的選択をしたこの国の首相が、
この方でした。
いたんですね。世界にはこんなリーダーが。

34歳にして、世界最年少で首相になった女性。
サンナ・マリンさん、という方ですね。

その生い立ちも話題になりました。
アルコール中毒の父親の家庭が崩壊したあと、
彼女の母親は同性の方と結婚し、
母二人の家庭で育てられます

その後、自分で学費を稼ぎながら
最速で大学院までを卒業し、
気づいたら20代にして政治家となり、
小さな政党のトップにまでなっていました。

フィンランドという国、面白いのですが、
首相と大統領が両方います。

じつは議会というのも、
同じくらいの力を持った政党が5つ。
その全部が女性リーダーだそうですが、
どこも単独で政権を担える力がありません。

だから小さな政党も集まり、
「一番まとめ役にふさわしい人は誰か?」という観点で、
国の代表が決まるわけです。

さらに、その大統領が独走しないように、
国民は監視役のような役割で軍のトップに立つ
大統領を選挙で決めます。

つまり、リーダーに完全に任せるのでなく、
つねに政治参加しながら自分たちの意見を代表し、
一番寄り添ってくれる人を上に据える……というのが、
この国の特徴なわけです。
お隣と違って、民衆の力が強いんでしょうね。

考えてみれば、フィンランドというのは、
世界で一番、幸福度数が高い国として知られています。

それがブータンのような、ある種「呑気」な国でなく、
つねに隣に軍事大国が存在し、
干渉してくるような状態で成り立っていた。

それは国民一人ひとりに、
「自分たちの選択で未来を決めてきた」という
自覚があったからなのでしょう。

国民一人ひとりの選択で教育大国となり、
IT分野にも優れた企業を送り込み、自然の豊かな国を維持している。
日本も少し、こういう国を見習わなければですね。

まずは女性が若くしてリーダーになれる体質から
あり方を変えていかないと……。

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